町田町蔵＋人民オリンピックショウ「アースビート伝説'85」町田康モバイル

町田町蔵＋人民オリンピックショウ「アースビート伝説'85」

犬とチャーハンのすきま

町田さんの背が先ずある。魂の叫びと真理を、大分変化球で攻めてくるんだけれども、真意を掬えなかったらホントにジャパニィズはジエンドですわな。と感じた。ここ最近大音量でヘッドフォンで聞きたくなった音はこのCDのみ。楽になるわー。

おなじみの語り口調で淡々と綴られる文体に、著者のファンとしてはある種の安心感を感じます。
タイトルのとおり、紀行文的な内容で、過去の作品ですと「東京飄然」や「熱海超然」と同じような感じです。同作が好きな方なら同じような楽しさを得ることが出来ると思います。
私も随所でクスクスと笑いながら楽しく読了することが出来ました。
理屈をこね回しながら、些事を大袈裟に分析したり、ありえない妄想をしたりしながら、世間の滑稽さや矛盾を描く作風は健在です。
私としては、飲食店で携帯電話に着信があったふりをする場面が最も笑えました。

上述のように「東京飄然」シリーズと似ておりますので、新鮮味はないかもしれません。
個人的には、著者には「告白」のような本格長編小説をまた発表してほしいと待望しているところです。

告白 (中公文庫)

　僕は根っからの町田さんの大ファンであるっていうことは別にしても
これは最高に素晴らしい作品であると思う

　本当のことをまだ一度も言ってない　それは、決して特殊な場合の人
の話でなく、僕ら皆に言えることなんじゃないでしょうか？

　町田さんの作品にしては悲し過ぎる　「人間の屑」をちょっと思い出
しました　ただ、６００ページにも及ぶ作品の持つ言葉は凄い

　前作「パンク侍」が、本当に人生に何の役にも立たない、でもそこが
最高！だったのに比べて、本作には、考えさせられることがたくさん。
　ただ、そういう途端に爆笑させるから口惜しい！最高！

　あかんではないか

きれぎれ (文春文庫)

町田康の作品は殆ど読んでますが、個人的にこれだけは
面白さがイマイチ解らんのですよ･･･。当方の読解力が無い所為も
十二分にあると思いますが･･･。何故コレが芥川賞？と正直
思いました（機は熟したって事か？）。それなら候補止まりになった
”くっすん”か”けものがれ･･･”で受賞して欲しかったなぁ。
芥川賞作品と言う事で町田康はこれが初めてって言う方も居られると思いますが。
面白く無いと思って町田康に見切りを付けた方は是非「くっすん大黒」か
「屈辱ポンチ(けものがれ･･･)」を一度だけ読んで欲しい！それを読んでも町田康パス！
って言う人には何も文句は言わないっす。
ちょっとこの作品は難しかった(僕には･･･)何か読み終わった後に暗くなったし･･･。
町田康作品は読み終えた後は「生きてりゃ何とかなるだろう？」って感じに
訳の解らないポジティブ感が沸くのになぁ(僕には･･･)
でも”タクシー”と”お見合い”の下りは、いつもの町田康っぽくて好きなんだけど。

LOVE COMPLEX

陽水は、「ジェラシー」の頃からずっと聞いていますが、最近声の衰えを
感じます。陽水の場合、やはり、その圧倒的な声量と、高音の伸びと響きに
メロディーが、スピード感をもって溶け合うところに最大の魅力があると思いますが、
このアルバムでは、そうした部分が影を潜めています。

歌い方も、作品に合わすというよりも、声量や、高音の伸びの減退をカバーするような
歌い方に変わっています。聞きやすいと評価している人もいますが、
このアルバムを聞いて「こんなはずじゃ」という思いをされている人もいると思います。

「LOVE COMPLEX」というタイトルや、デジタル感を演出したジャケットや、文字も、
今回のアルバムの都会的というよりは、むしろ土着的な作品を多く含むイメージに
マッチしていない違和感があります。

また、濃密なエネルギー感のある作品も収録されておらず、張り詰めたような緊張感と
高密度感を求める陽水ファンにも、物足りなさがあるのも事実だと思います。

町田町蔵＋人民オリンピックショウ「アースビート伝説'85」

人民オリンピックショウ日比谷野外音楽堂「アースビート伝説'85」町蔵+人民オリンピックショウが85-9-15に野音で行われた「アースビート伝説'85」に出演した時の模様。演奏時間は約25分と短め、客席からは「かえれ！」の野次も。町蔵+人民その他→ mylist/18827791 www.nicozon.net