もう何年も前に聴いた懐かしいオフコースそのままですね!家事をしながら聴いています!コープのカタログの値段より安く購入できてよかった!
『六つの贈りもの』を貰うのに全286頁ではちと少ない。各章1人ずつ(第二章は2人)、計7人ものお相手が登場する、オムニバス形式のような物語である。実姉の友人にお情けとも言えそうな筆おろしをしてもらう第一章からして何となく形ばかりのセックスに芳しくない印象を覚えたが、この雰囲気が最後まで続いてしまった。しかも章が移ると別の話になるので各ヒロインとの交流が心身共に浅いのである。生娘な家庭教師の「初めての男」になってからの図書館デート(個室での対面座位)では、こんな静か過ぎる場所でチャレンジャーだなと思いつつ、困惑していた家庭教師が次第に艶っぽく淫らになっていく様が良くて、これから良くなるかもと思った矢先、次章でその先輩に見初められ、またお姉さん主導の情交に戻ってしまう。しかも関係がバレると家庭教師の方が主人公の元を去ってしまい何とも残念な気分が残った。こうしてヒロインが次々と退場していく中で、実姉の同僚という受付嬢と知り合い、この人こそ!との想いに至るのだが、どんでん返し的な仕打ちを受けてしまう。この仕打ちは主人公の視点から見れば寝取られなのだが、読み手はそこまで感情移入できないので寝取られ感は無い。そして全てを失った主人公の向かった先が巡り巡って……という結末である。傷心の主人公を介抱する甲斐甲斐しさにこれまでの優しさが重なって想いに気付くのだが、冒頭でこのヒロインに対するそっちのけ振りを読んでいるので「何を今更」という調子の良さを感じるところもある。なので、お互いの愛情を改めて確認し合う悪くない演出がどーにも冷めた見方になってしまい残念だった。あと、このテの渡り歩きは大人の浮気遍歴として見かけることはあるが、高校一年生だと出来過ぎ感あり過ぎの違和感があるように思う。
1973年6月に発売されたオフコースのデビュー・アルバム『僕の贈りもの』のすがすがしさは今聴いても格別です。ギターとピアノというシンプルでアコースティックな音楽をベースに小田和正と鈴木康博のコンポーザーとしてのたぐい稀なる素質の開花が見られた作品集でした。
「僕の贈りもの」でのセブンスを使用し、転調を伴うコード進行が、当時としてはとても新鮮な響きを与えていました。春夏秋冬の季節を詠みこんだ詩は印象的で初々しさすら感じさせるものです。今聴いても作詞・作曲の小田和正の生んだ名曲と言えるでしょう。 「水曜日の午後」もシンプルなメッセージがとても心地よく響く曲です。ハーモニーもメロディも美しく、聴いている者の気持ちを明るくさせる佳曲だと思います。 「でももう花はいらない」は、鈴木康博が作詞・作曲したものでこれも好きな曲です。若い頃は夢のように過ぎてゆき、人は成長するのと同時に愛などの大事なものを知らず知らずになくしてゆく、ということをストレートに歌いこんでいます。 「ほんの少しの間だけ」の冒頭はグレゴリア聖歌のような雰囲気で始まります。ア・カペラのコーラスの響きがとても透明で、オフコースが当時の日本の音楽シーンにないサウンドを目指したのは間違いありません。
とても心地よい気分に包まれるアルバムです。二人のハーモニーの美しさは今聴いても聞き惚れてしまうくらいです。これがメジャー・デビューだとは思えないほどの素晴らしさと完成度を誇っています。そこに込められたメッセージは永遠のテーマであり、音楽の価値もまた不変です。なにしろ40年近く経過してもまだ流通し、入手できるというところにこのアルバムの評価がなされていると思います。
曲目リストをちらりと見ただけで名曲揃いなことはわかります。 甘かった。 聴いたら想像をはるかに上回ります。 キラキラのほっこり感直後、言葉にできないのイントロでがつんと心臓を揺さ振られます。
私は仕事で卒園式にも使いました。 プレゼントにも素敵だと思います。
デビューアルバムなのにさすがオフコース。独自のしっかりした世界観を持っていることがうかがえます。特に「僕の贈りもの」は、駆け出しの頃の初々しさがにじみでています。歌詞、曲ともに現在の小田和正とは雰囲気が全く違いますが、それでも小田和正の曲だと感じさせる何かがあります。鈴木康博の「もう花はいらない」は、彼の曲だと感じさせるギターが印象的です。(鈴木康博といったらギター)「水曜日の午後」や「歩こう」「地球は狭くなりました」等、まだまだ未熟さを感じさせながら、二人のこれからの世界観がしっかりうかがえます。完成度もかなり高いです。二人の若々しさがうかがえる。そんなアルバムに仕上がっていると思います。
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