Flying Queen
乱れからくり [DVD] |
妖艶な篠ひろ子、今より老けてる野際陽子、警部役の田中邦衛など
キャストは充実。松田優作もテレビの「探偵物語」の延長線の飄々 とした探偵ぶりで面白い。しかし最大の問題点は、あのべらぼうに 面白い原作の肝とも言うべき犯人の設定を改悪しているところ。 当時の「横溝ブーム」に便乗した企画だが脚本の永原秀一にミステリ 心が無かったのが残念。 |
しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫) |
小説のストーリーも素晴らしければ 本自体に仕掛けられたトリックも素晴らしい! 文句なしの星5つ、オススメです |
亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫) |
◇「掘出された童話」
偏屈で知られる会社社長・池本銃吉が、76歳になった時、喜寿の祝 ならぬ「詫寿の祝」をするということで、盛大なパーティが開かれた。 そこで、引出物として配られたのが、池本が自費出版した童話。 その童話は、辛うじて文章として成立しているものの、意味不明な上、誤字まであり、 編集者がそれを訂正して印刷すると、元の原稿に戻して刷り直せ、とまでいう始末。 なぜ池本は、そこまでその童話にこだわるのか? 《暗号ミステリ》の傑作。 暗号作成者の性格や過去の職業から、亜は見事に暗号を解読してみせます。 《暗号ミステリ》という理知的な物語に、超自然的要素を巧みに 絡ませ、読者を最後まで惹きつける作者の手際は流石です。 |
亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫) |
■「砂蛾家の消失」 土砂崩れで列車が運行不能になったため、乗客だった亜と二人の男は、 歩いて山越えをすることにする。道に迷い、命からがら三人が辿り着いた のは、かつて大名のお抱え医師だった家系で、家が忽然と消えてしまった という奇怪な伝説が残る砂蛾家であった。 一晩泊めてもらうことになった亜たちは、部屋の窓から合掌造りの家を目撃 したのだが、朝になり、目を覚ましてみると、それが跡形もなく消えていた……。 合掌造りの特性を活かした消失トリックという、派手なイリュージョンで 読者を幻惑することによって、真相から巧みにミスリードしおおせた傑作。 真相を裏づける伏線の数々が見事なのは勿論、亜の最後の一言が実にお洒落です。 ■「病人に刃物」 盛栄堂病院の屋上。衆人環視の状況下 で、堤という男が刃物によって死亡した。 ただ、奇妙なことに彼は階段に躓き、転倒しただけで、 誰かに直接、刃物を突きたてられたわけではないのだ。 のちに、堤が以前入院していた際に同室だった磯明(本作の視点人物)の 所持するナイフが凶器として発見されるのだが、磯明に身に覚えはなく……。 偶然に因るところが大きい、本作の事件。凶器 の所在と、「共犯者」の弥縫策がポイントです。 また、本作の根幹をなすネタは、きわめて社会派。 できたら一生、関わり合いになりたくないですねw |
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