蟹工船WORK SONG BOOK~日本の労働歌集
少し前に蟹工船が再映画化されて注目されていたので、労働歌とはどういうものか興味があって買いました。
全部聞き終わると、相当疲れます。なにせほぼ全ての曲がハイテンションですから。
軍歌の方がまだましかも・・・
学生運動華やかりし頃には、こういう曲をみんなで肩を組んで歌ってたんだなあと思うと、隔世の感がしますね。
当時の雰囲気を感じるのには、いいのではないでしょうか。
蟹工船(韓国本)
小林多喜二の蟹工船は、その情景描写が非常に優れており、かつ作品にリアリティーがあるため、単に本で読むだけでなく、こうしたCDによる朗読でじっくり聴くのにも最適な作品であると思います。朗読を聴いていて、頭の中に蟹工船を取り巻く状況や、蟹工船の中での中での出来事が視覚的によくイメージできます。
ただ、欲を言うならば、もう少しラジオドラマ風に、効果音を使って作成していただけると、より実感のある作品となったのではないでしょうか。文庫で蟹工船を読んだ後に、CD朗読を聴いてみると、多喜二の世界がより身近に感じられると思います。
蟹工船・党生活者 (角川文庫)
長男が夏休みに読む本を一緒に買いに行ったら、その中にあった一冊。
きっと勉強で知ったのでしょうね。
さて、内容ですが、どちらも重〜いですね。でもきっと現実にあった話だろうし、これなら資本家は悪だと思うかも。とはいっても、派遣切りなど雇用不安定な時に、この本が売れるのはちょっと解せないですね。
そりゃ社会の仕組みが悪い側面もあるけど、だからと言って団結したって解決しないでしょう。自分たちでも自分たち自身に何か働きかけをしないと‥‥。
なんてことを考える一冊でした。
蟹工船
臨場感に溢れ、迫力ある展開になっています。乗船した労働者が次第に団結して行くプロセスも良く表現されています。しかし、せっかく盛り上がっていたのに、ラストは単なる語りで終了してしまうのが非常に残念です。しかも、その後、出演者の冗長なトークを聞かされると、その貴重な時間を、どうして本編収録に回さなかったのかと疑問が湧きました。