今、よみがえる 三陸鉄道II 車内放送アナウンス ~北リアス線~/ 映像でよみがえる三陸鉄道
地震直前の産直列車内映像。吉浜湾の映像でガイドが明治三陸津波では28mという部分で、その後の現実に声が出ませんでした。車内映像はわずかですが、社長のコメントなど三陸鉄道復興にかける想いを感じました。
原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)
以前、佐野真一の正力伝「巨怪伝」を読み、正力という人物の権力欲、妄執ぶりに唖然としたが、CIA機密解除文書から構成された本書を読み、世界一の謀略機関と恐れられるCIAすら己の権力のために利用しようという常人離れした思考に、改めて化け物ぶりを感じた。
日本国内の反米世論が強く、共産化の可能性すら現実味を持って語られていた1950年代、正力はアメリカの危機感を見透かしたかのようにCIAに近づく。一方、反共主義者正力は戦後、日本テレビを全国で放送するため、「原発の父・正力」を旗印に総理を目指す。両者は、読売新聞5000人記者の集めた情報をCIAに横流しし、同紙を反共宣伝機関にすることを認める代わりに、正力に原子力技術を提供するという悪魔のような契約だ。「ポダム」なるコードネームを付けられ「CIAの資産として育てる」とノートされた正力だが、「原子炉をくれ」「テレビをくれ」とねだりまくって言いなりにならず、CIAをあきれさせる。とにかく総理になりたい正力の尽力で原発の法整備、基礎技術導入はなされた。皮肉なことに正力の夢・総理就任はかなわず、正力の夢の道具でしかなかった原発はいまや国内発電量40%と、国の根幹をなす。
同月発売された野田敬生「心理諜報戦」では、ソ連KGBが読売を含む国内すべての全国紙に協力者を抱えていたことを明らかにしているので、同社は冷戦時、米ソ両方から便宜を受けていたことになる。著者は外国の情報機関がメディアを利用した心理工作をすることに驚くなど、平和ボケだ、と語る。公平中立をことあるごとにいう日本の新聞、今でも工作されてるんじゃないか、と疑いたくなった。
日本テレビ系土曜ドラマ「怪物くん」 オリジナル・サウンドトラック
静かな優しい曲も戦っている激しい曲も 怪物くんの姿がうかびます。このCDでしか 怪物くんとお供のみんなの 穏やかな曲は聴くことが出来ません。智くんファンでなく 怪物くんの作品がお好きな方は ぜひオススメします。作品のバリエーションには 驚きでした。
読売新聞特別縮刷版 東日本大震災 1か月の記録
図書館によく置かれている「読売新聞縮刷版 2011年 03月号」も購入しましたので比較して本書の特徴を挙げてみます。
・全ページカラーである(原版が白黒の頁は白黒ですが、朝日新聞社版は冒頭以外白黒となっていました)
・号外が収録されている (3/11、3/12、3/15 号外は通常縮刷版には収録されていません。
新聞社に問い合わせましたが予想通り在庫は無いとのことなので、本書でしか見られないかと思います)
・紙質が良い(通常縮刷版は裏が透けて見える紙質、商品の特性上なのでしょう)
・価格、サイズ等が適当である (通常縮刷版はとてもではないが気軽に読めるものではありません)
・見比べたところ、カットされているところは地方版や広告や株式、経済などの頁がほとんどなので、震災記事の箇所はほとんど網羅されていると思われる。
3/11〜3/17ぐらいまでは20数頁程度で抄録されているが、それ以降は1日分5、6頁と網羅的になっています。
また、
・発生直後の写真は新聞社に写真がなかったためか、テレビのキャプチャ画像が多いことに気づかされた
・3/12のテレビ番組表は敢えて載せたのでしょうが、非常に興味深かったです。
ぜひ、写真集と併せて読まれることをおすすめしたいです。
また朝日新聞社様も特別縮刷版を出版されるそうなので比較されてみるのも良いかと思います。
特別縮刷版について、Wikipediaで調べたところ
「大阪読売特別縮刷版 阪神大震災」というのが以前出ているようです、今回は二回目のようです。
次の発行が無いことを祈ります。