東芝 ∑Book用パッケージコンテンツ ∑Book版 横溝正史「金田一耕助傑作選2」(15冊) SDB-KG002
電子書籍は置く場所はとらないし文字を拡大したり文章を縦書きから横書きにすることができる。
ただ横溝正史の本は昔バカ売れしたので市場にはたくさん出回っている。文庫本など一円のものがざらにある。
文庫で15冊そろえてもせいぜい何十円かのもの。
一万円以上出して買う客がどれぐらいいるか……
犬神家の一族 完全版 1976&2006 (初回限定版) [DVD]
本編の映像に関しては、まあ、こんなもんかなと。
個人的には、LD版の方が発色も良いし高画質だとは思うけど、クリア過ぎて、作品世界の空気感とはちぐはぐな印象を与えてしまうのに対し、こちらの方は、世界感に相応の色調、画質だと思います。
こういった問題は、リスナーの使用するモニターやハード、それから個人の好み等で違うものなので、一概には言えないものです。
特典ディスクに関して。
印象としては、ほぼ全編、リメイク版の宣材集という感じで残念でした。
検証!にしてみてもオリジナル版に関して、もっと突っ込んだものが聞きたかった。
そもそも、角川春樹のインタビューが無いのは片手落ちでしょう。
そもそも彼の存在無くしては、犬神家の一族は語れないはず。というか、この映画そのものが存在しないはず。
何故、数ある横溝作品の中から犬神家の一族を選んだのか?
何故、市川崑監督だったのか?
何故、音楽に大野雄二を起用したのか?
おそらく、この映画に対する角川春樹自身の思い入れは誰より強いはず。
彼から語られるべき事は、山のようにあるはずなのに、この特典ディスクには見事なくらい、彼の存在は語られない。
一瀬隆重のインタビューなんかいらないよ。
コレクターズエディションと言うんだったら、いろいろな大人の事情をクリアにして、角川春樹を登場させて欲しかった。
なにせ、角川春樹事務所第一回作品なのだから。
犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
犬神家の一族を読んだのは中学生で、ちょうど角川映画が封切られた頃でした。その頃は横溝正史先生ブームで、友達が持っていたものを借りて読んだ記憶があります。ショックでした。こんなおもしろい推理小説があったのかと。漠然と幽霊かオカルト的な小説かと思っていたもので。それからはもうはまりにはまり、今でも私の一番お気に入りの作家さんです。
八つ墓村 [DVD]
市川監督が後に再映画化しましたが、そちらは小品な印象でした。時代設定を公開当時の現代にした本作の方が原作のイメージに沿った印象を受けるのは地域性や土着色を映像化する手腕が八つ墓村という作品に関しては市川監督より野村監督の方が合っていたのと演技陣の層の差だと思いますね。しかしリメイクの犬神家見ても最近の役者ってダメだなぁとつくづく思いました。それとよく金田一があまり活躍しない、渥美清が金田一だから、などの声が聞かれますが原作は他作でもそうですが基本的に金田一は脇役です。特に八つ墓村は辰弥が主人公なので、でしゃばらない金田一は正しい扱いだと思います。
八つ墓村
前作「犬神家の一族」の「純和風」の独特のムードが忘れられず、結局買う羽目に。前作は原作を知っていましたが、今回は原作自体よく知らなかったので、それなりに楽しめました。登場人物も多いですが人物相関図で分かりやすくまとめられているので、人間関係の把握も容易でした。人が次々と死ぬたびに毎度恐ろしい形相でご臨終なさるので、夜中のプレイはスリルがありました。それと、レトロな新聞の「クロスワードパズル」と「虫食い算」。これ、意外とハマります。(実はこれも楽しみにして買った面あり!)他のミステリー系ソフトに無いムードや仕掛けが、このシリーズの魅力ですね(*^_^*)。・・・金田一の頭をタッチペンでゴシゴシ本当に擦るなんて・・・自分でやってて何かホントにフケでも出てきそうで楽しくもナントナク恥ずかしかった(笑)