心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG―マンガで分かる理想と現実の115の違い
RPG大好きな僕の理想を粉々に打ち砕いてくれました。なんとひどい…。
本作は、RPGの矛盾をとことん突っ込んでいます。全く容赦がありません。なまじ筋が通っているだけに、心の弱い人間にとっては見るに堪えない内容となっております。人家のタンスを開けるともれなく警察に捕まるとか、転職しようとしてもロクな仕事が無いとか。いやそんなこと少なくとも大人なら分かっていますよ。分かっているんですがね。そんなあからさまに表現しなくてもいいじゃありませんか。人はみんな、多少なりとも心の中に子どもの部分が残っているものですよ。それをわざわざ、ねえ…。
でも面白いです。「そうそう、そうだよな〜」といちいち突っ込みつつ、笑わせてくれました。
京都西陣 能舞台の殺人: 名探偵・星井裕の事件簿 (小学館文庫)
柏木圭一郎氏の『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズの第13作目は西陣の京町家だった廃屋を殺人の舞台として使っていました。西陣織という伝統産業と町家の組み合わせですので、現在の京都に関心のある方には興味津々で読まれることでしょう。
そこに歴史ある伝統芸能の能を登場させ、小説に深みと色合いをもたらしていました。カメラマンの星井裕が能の文化を継承する人を取りあげて、モデルとして下鴨神社などを背景に写真を撮るシーンはまさしくドラマのワンシーンのような情景でした。
夏の京都ですので、暑さも加わり観光地の紹介はほとんどありません。この夏の集中豪雨の被害を小説の中に取りこんでいたのは時事的な要素も盛り込む作者の特徴でもありました。
いつものように京都が舞台ですから、星井裕の言葉を借りてご本人のエッセイストとしての柏井壽さんのコメントが伺えます。例えば、錦市場については「立ち食い客が狭い通りを行き交うだけの猥雑な街になりつつある」として「錦も来るたびにひどくなるな」と語らせていました。
柏井壽さんの著書にも紹介してあるホテルを、少し名を変えて登場させていました。「ダイヤロイネットホテル京都八条口」は、東寺の五重塔が部屋からみえるようで、ロケーションの良さは魅力です。また「首途八幡宮」のように知られざる社寺の紹介は嬉しいですね。
名を変えていますが「一歩堂」の煎り番茶、「鳥磐楼」「都観世」「雲竜」や、西村千五郎と鴨川の床で食事をするヴォーリズの「東花菜館」や日本一古いエレベーターなど本筋と関係ない話題も柏木氏のミステリーを読む場合の楽しみの一つです。
ラスト2行の美雪の言葉は能の登場人物とリンクさせていて巧さを感じました。
テレビ・ドラマとしても巧く成立するストーリーでしょう。
小林ゆうのDVD (仮)
文化放送「超!A&G+」の番組『小林ゆうの(仮)』のオリジナルDVD。
はっきり言って面白すぎます。どのコント(?)も最高に笑えますよ。
ただの豚汁やケーキ作りをここまで面白くできるとは。
間違いなく笑いの神が宿ってます。
爆笑しすぎてお腹が痛くなり、一気に通しては見れませんでした。
アニメ『ミンチの大冒険』もなかなか気合いの入った作りで、
豚のミンチさんはかわいいし、
杉田智和さんはゆうさんにも食われないすごい演技で、
野中藍さんはいろんな意味でおいしい(衝撃的な)役回りをしてます。
いつも全力な「小林ゆう」に萌えたい方はもちろん、元気になりたい方、お笑い好きな方にもオススメ。安いし!