この本には堀江 由衣さんの魅力が詰まっています。 ファンの方はもちろん、知らない人もこれを読めばもう魅了されてしまうでしょう。顔もいいですが、文章もいいです。 ぜひかってみるべきでしょう。
当然色々と不安があった。 その不安の全ては結局の所、「京アニじゃない」という個人的な理由だった。 ギャグがどうとか、シナリオがどうとか、作画がどうとか 結局の所全部、「京アニだったらもっと面白かったのに」という不満から来ているものに過ぎなかった。
人間の脳っつーのは、先に感情ありき。そして理由が後付けになる。感覚を認識した時には、もう感情が入ってるものだ。 感覚→認識→感情 ではなく、 感覚→感情→認識 なのである。 人間の五感も、論理的で客観的な思考も、実は全て主観的な感情が入ってる。 つまり、「不安感や不満感を持ったまま見ても、文句ばっかで面白くは思えない」って事だ。 脳のフィルターってのはそこまで強固なもので、俺にもそれがあった。
でも「最後までちゃんとやる」っていうプロデューサーの言で、覚悟は決まった。 ブツクサ言っててもしゃーない。 やるっつーんだから、俺は最後まで楽しんで見たいと思った。
制作者は俺よりも強い覚悟で臨んでいるのは間違いない。 期待ハズレと言われようとも逃げずに作り切るというのは、商業上非常に難しい事だからだ。 それでも作るというなら、俺は最後まで応援したいと思った。 そして、こういう感情こそが作品を楽しく見られる要素にも繋がるのだと、脳の構造は教えてくれている。
前半までの舞のエピソードが続いていたから、後半のエピソードの栞の回は無理にでもくっつけた感じがあるなと思った。 しかし、これらに共通することって…。 全てが抽象的な表現でもって、独りとして佇む子らに救いの手が差しのべられるということでしょうか。
トゥハート2 オフィシャルガイドブック The Essence of ToHeart2 との主な差分はささら攻略情報&イベントCGの追加とサブキャラ情報の追加(2人)・トゥハート1の 攻略情報(6ページ)・デコレーションシールです。 あとは、PSP版に対応するための細かい文章修正と微妙な文章レイアウトの変更がされています。 すでにPS2版のオフィシャルガイドをお持ちの方は上記差分を重視される方以外おすすめしません。 それにしてもハードカバー版(PS2版)より2割強高い定価設定はどうかと思います・・・
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