2003年のミラノ アルチンボルディ劇場での収録で、出演者も現在大活躍中の アーウィン・シュロット、イルダール・アブドラザコフ、ソニア・ガナッシ、バルバラ・フリットーりという豪華キャストで楽しめます。 ロッシーニはオペラ・ブッファの印象が強いが、この作品はバレエ音楽を含むグランドオペラです。 リッカルド・ムーティのキャストの選びにも脱帽です。大変満足です。
このアルバムにおいて、ヒット曲「黒いワシ」(1970年)以降に録音された音源は、M11(1973年)とM14(1981年)のみである。そして、「黒いワシ」以前のバルバラは、大衆的なスターではなく、多分にアングラ的な一部のインテリジェンスを嗜好するファンに支持されているような存在だった。そのことが、このCDを聴いていても実によく分かる。情念を込めた歌唱と言い方は、確かに正しいのであるが、前提として、一貫したクールな質感の上にそれが存在するということである。だから、大衆が親しみを持って好むような音楽とは、対極にあるような、実にパーソナルな視点を持った作品群である。
また音楽として大変、洗練されており、時代を選ばない美的感覚に貫かれている。研ぎ澄まされた美しい音を好む方には、たまらない作品になるだろう。
タイトルを見ると、どうやって相手をやりこめるかという本に見えますが、
実際には、どうやって戦わずして事実上の「勝ち」を手に入れるかという内容です。
著者は合気道の練習を見て「柔よく剛を制す」の精神をヒントに、
ムカつく相手の言葉を正面からは受け止めず、様々な方法で返すことを
提唱しています。
この方法は、著者の長年のコミュニケーショントレーナーとしての経験に
裏打ちされており、かなり役立つという印象です。
ただ、「言わぬが花」や「空気読め」の文化の日本において、
欧州の方法論が少々当てはまらないことがあるのも事実です。
私の身近に、ムカつく人やムカつく言動をするお客様がいるので、
本書を読むだけで気が楽になりました。
内容的に☆4つあげたいところですが、同じ著者の
「アタマにくる一言へのとっさの対応術」と
内容がかなりかぶるので(ほとんど同じかも)、
☆3つとしました。
マーキュリー・フォーエバー・コレクションとして2000年発売の イヴ・モンタンのベスト盤。同シリーズとしてジュリエット・グレコ、 バルバラも発売されており、優れた選曲とプレスで好評のシリーズ。 1991年11月「IP5/愛を探す旅人たち」の撮影直後に心臓 発作でイヴ・モンタンが帰らぬ人となってからもう何年にもなる。 シャンソンにジャズのテイストを色濃く織り交ぜた彼のスタイルは、 ジャンルを越え評価されるミクスカルチャーミュージックの走りと 言えるかもしらない。その根底にあるのは、イタリアとフランス、 そしてアメリカの三つ巴になった文化融合の結果といえるだろう。 イヴ・モンタン(本名Ivo Livi)は1921年イタリアのモンスマーノ に生まれる。1923年、ムッソリーニ政権下のイタリアを離れて フランスのマルセイユ渡り、11才から職を点々とするようになる。 歌い始めたのは1939年頃で、1944年ムーラン・ルージュ等で 活躍しエディット・ピアフに見出される。1945年「光なき星」で 映画デビューも果たしたイヴ・モンタンは1946年「枯葉/夜の門」 で主題歌「枯葉」を歌うことになる。当初は話題に上らなかったが、 イヴ・モンタンは歌い続け、世界的に知られるスタンダードナンバー としてゆるぎない評価を受ける曲にまで成しあげた。 本作品は「枯葉」から「バルバラ」、「ブラームスはお好き」まで、 イヴ・モンタンを代表する名曲を惜しむことなく20曲収めている。 歌手として、俳優として、恋多き男として、批判精神に富んだ論者 として、20世紀を駆け抜けた1人の像がこの中に収められている。
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