「赤んぼう少女」は短編であるが、楳図かずおの極めてユニークな作品の一つである。悪のヒロイン、タマミは天才楳図かずおにしか描けなかった驚異のキャラクターだ。 赤ちゃんという普通は可愛らしさの同義語である存在をもって、このような恐ろしいグロテスクな怪物に描きあげたところが、なんとも凄い。それでいながら、このタマミにはある種奇妙な可愛らしさやユーモラスなところもないことはないのだ。このあたりに作者がずっとこだわり続けることになる、子供についての直観や見識をうかがうことができる。 全体のストーリーは薄幸な生い立ちの美少女が遭遇する恐怖の体験という昔ながらの少々陳腐な内容だが、対する怪物タマミの存在によって不朽の作品になったように思う。惜しむらくはタマミがこれ一作で消えてしまったことだ(実は「恐怖」シリーズ中の一篇で唯一コマ、タマミがでてくる。どの作品なのかは探してのお楽しみ^^)。 他の収録作では「黒いねこ面」が充実している。初期の丸い描線による作品だが、伝統的な化け猫話しをモチーフとしながら、楳図ならではの怪奇と幻想の世界を描き出している。
急にインドカレーが大好きになった俊介君! 彼はアスタロト様の赤ちゃんを妊娠してました (笑) さすが悪魔!性別は関係ないのですね! ベルゼばぶを思わせる 内容で面白いです!
他社のドクターシリーズにすっかり飽きていましたが、 このシリーズは何でもありで読んでいて肩がこらなくて面白いです! 途中に休みを入れず一気に読みました♪ 今回のテーマは親子3人の温泉旅行ですね♪ 無事あの子も生まれました (^w^)
原題の「イッツ・アライヴ」はフランケンシュタイン博士が人造人間の実験に成功したとき叫んだ言葉で、トラボルタの踊りの映画(あれはステイン・アライヴでしたっけ)じゃありません。フランケンシュタインがモチーフですが、内容は邦題通り、悪魔みたいな赤ちゃんが暴れるというものです。でも、赤ちゃんが殺しまくるスプラッターではなく、そんな赤ちゃんを持った両親の苦悩を中心に描いており、意外としっかりした作りです。あくま(悪魔?)でも「意外と」なので、注意してください。
フランケンシュタインとの共通点は、赤ちゃんのイノセントなところ。人を殺すのは生きるためで、悪意はありません。両親は殺さずになついております。当然、世間は赤ちゃんを殺そうとしますが、両親はどうすれば良いのか、というのは、イノセントではあるが危険な存在(今なら人里に下りてくる熊でしょうか?)をこっちの都合だけで殺して良いのか、という問いかけでもあります。
危険な存在にしてしまったのも、科学のせい(ここでは薬害)という設定になってます。派手なゴアシーンがなくその手の映画を期待してはいけませんが、普通の映画として面白いんじゃないでしょうか。撮り方もドキュメンタリー風で70年代っぽいですしね。役者もなかなかいいです。父親役のジョン・P・ライアンもいいですが、妻のシャロン・ファレルが素晴らしいです。
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