佐賀鍋島藩の化猫騒動に着想を得たと思われる「黒いねこ面」。多くの著者が物語化しているが、楳図版では黒猫を介して数百年後の現代で復讐を企てる。妻が当時のあらすじを覚えていたのですが、タイトルが分からずに探していて、ようやく見つかりました。
その他、得体の知れない不気味さと哀しさが漂う「赤んぼう少女」、最後の最後にどんでん返しが待ち構えている「怪談」と併せて全3作を収録。
ふざけた作風がユニークなラリー・コーエンのシリアスなホラー。タイトル通り、赤ちゃんがモンスター化する映画なのですがとても情緒的な物語で惹かれます。リック・ベイカーによるモンスター赤ちゃんはちょっとシャレにならない造形なのが気になりますが、作品のメッセージ性を思えば仕方ない気もします。
平和な家庭、出産を控えた妻、新しい家族の誕生を待ち望む夫と息子。
しかし、生まれた赤ちゃんは化け物だった。
生まれてすぐに医者と看護師を殺し、場所を変えながら遭遇した人間を次々に殺していく赤ちゃん。
赤ちゃんを殺すべく捜査を続ける警察と異常出産について調べたいがために両親に赤ちゃんを手放す契約をするよう勧める科学者。
か弱く、愛される存在であるはずの赤ちゃんが殺人鬼であると言う恐怖とその裏でうごめく大人たちの汚い取引。
化け物であってもわが子を殺すことのできない両親の葛藤。
環境汚染が人体に及ぼす影響をほのめかす描写。
ホラーの枠を超えて、さまざまな問題を投げかけてくる作品です。
純粋にホラーとしてどうかというと、怖さはほとんどありません。
警察の捜査もお粗末で、チラチラ見える赤ちゃんもいかにも作り物といった感じ。
しかしまあ作られた年代が古いのでその辺は仕方ないでしょう。
現代のホラーに慣れた人にとっては刺激も少なく退屈だと感じるかもしれません。
この作品が『赤ちゃんに対する恐怖』という、かわいらしくてはかなげであるが理解できないものに対する恐怖を感じるきっかけになった人も多いのではないでしょうか。
何度かリメイクされている名作です。
ラリー・コーエンの多分唯一の日本公開作品だと思います。2作目3作目とかなり変な作品になっていく様な気がしますがこの一作目はかなり良くできたホラー映画だと思います。突然変異として生まれ殺人を繰り返す赤ちゃんとその家族を描いています。低予算なので赤ちゃんはあまり出てこないのですが逆にそれがいいサスペンス効果になって楽しませてくれます。怪物として生まれた赤ちゃんを殺そうとしながらもやはり愛情を感じてしまう父親や世間の非難など関係なくとにかく赤ちゃんを守ろうとする母親などキャラの描きわけもなかなか良くできてると思いました。特典のコメンタリーもアメリカでは扱い悪かったけどフランスで評価されたとかトリュフォーに会った時の話とかなかなか面白いコメンタリーだと思います。
他社のドクターシリーズにすっかり飽きていましたが、 このシリーズは何でもありで読んでいて肩がこらなくて面白いです! 途中に休みを入れず一気に読みました♪ 今回のテーマは親子3人の温泉旅行ですね♪ 無事あの子も生まれました (^w^)
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