ロックンロールが好きというならばこの偉大な男を知らないとは言わせない!
ロックンロールの神様、チャックベリー。トレードマークのあのギターイントロ満載。
代表曲はほとんど網羅されているので、持っておいて全く損はありません。
それにしてもジョニーBグッドのイントロのギターはその芸術性もさることながら、この50年代半ばでこの歪んだぶっとい迫力トーン!んーー最高!!※アドレナリンが出ます
本レヴューのタイトルは、このドキュメンタリー映画中に出てくるチャックのセリフだが、他にも彼の歌詞を彷彿させる様々な警句が出てくる。リトル・リチャードとボ・ディドリーも1950年代の状況を証言しており、黒人文化の資料としても貴重である。ジョン・レノンの歴史的フィルムも使われている。
ジェリー・リー・ルイスが登場し、自分の母親(つまり白人である)の言葉を引用している。「チャック・ベリーはエルヴィスより偉大」。チャックの映画であり、多少のお世辞があっても不思議は無いが、これには共感した。もう亡くなっているだろうが、このおっかさんには会ってみたいものだね。
監督が自画自賛しているとおり、映像はとても美しい。ステージ場面の音楽は予想の範囲内。むしろリハーサル部分が興味深い。
残念なのは、”Johnny B. Goode”に参考になった曲をチャック自身が挙げているのだが、他の曲を含めて歌詞の「隠喩についての」解説が無いことである。
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