集大成となったDVD付きの「KING OF DANCE」もよかったけど、
今回のは歌唱力も増していたし、内容もバラエティーに富んでいて
HIPHOP過ぎず、またPOPS過ぎず、とってもいい選曲だと思います。
でもやっぱり1曲目のダンスチューンは大音響で聞きたいですね^^
日経新聞の書評で「資本と経営の分離うんたら」とあるのを見て、買ったのですが、読み始めたら止まらなくて、けっきょく徹夜して一晩で読みきってしまいました。 まず、ドラマとしては、人間くさい家族騒動やグッチのビジネスの拡大によって、ものすごく躍動的なリズムのオペラやバレエを見ているようでした。最後のほうなんかトム・フォードの活躍やLVMHとの抗争を含め、今日のファッションブランドのそうそうたる面子がたくさん出てきて、豪華な舞踏会での幕締めという印象でしょうか。単にお家騒動というだけでなく、グッチを核としていろいろなエピソードが集められ(クロード・ルルーシュ『愛と哀しみのボレロ』のよう)、まったく飽きさせません。 そして、とりもなおさず、経済学・経営学的に見てもおもしろいネタが詰まっているとおもいます。特に、株主構成や資本構造が、ビジネスの地域展開やクリエイティブ系の組織構成に与える影響が、クリアに描かれています。ああいうお家騒動がなかったら、そしてグッチ家からの資本の分離がなかったら、結果的にトム・フォードのグッチはなかったろうと。 ただ、グッチ家周辺の人々の写真は若干載っているものの、カバンだのショップだのといったクリエイティブな側面をあらわす写真がないのは残念ですね。もっともなくても、記述が丁寧なので読むのには困らない程度です。
巷に溢れるビジネスノウハウ本や、経営者の成功体験を
綴った「私の履歴書」系の著作とは一線を画す、極めて実
体感のある読み物である。
ビジネスマンにとって会社組織との関係性は概ね以下の
要素で左右される。
・先天的な能力や性格
・後天的な生活体験
・知識の蓄積
・ビジネスの実践体験
・人間関係
・運、不運
・人生観
以上のいずれか、または複数の要素を扱った書籍は多々
あるが、そのすべてが網羅され、本書のような平易な表現
で著されたものは余り記憶が無い。著者のような生き方を
体現できる人材はごく限られているとは思われるが、各
パートにおいては企業組織に属するあらゆる人間が思い
当たり、賛同でき、かつヒントを得られる内容が盛り込ま
れている。著者が自らをダメ男と呼ぶことに抵抗を覚える
向きもあるかもしれないが、通読すれば、その意味もよく
理解できる。実際のビジネスキャリアに基づき、等身大の
著者の姿が描かれていると感じさせられる点で、新入社員
から経営層まで広く役に立つ稀な著作である。
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