女優だった妻を亡くし、絶望の淵に立たされた主人公が
作家であり、エッセイストである色川武大氏と出会うことで
再生をしていくという自伝的小説です。
奇しくも、仙台で震災に遭われた伊集院さんが、
このタイミングで「絶望からの再生」「人は人によって救われるのだ」
という優しくも力強いテーマの小説を出版されることに、
なにか不思議な力を感じざるをえません。
今の日本人に必要な一冊だと思います。
値段のわりにかなりしっかりと内容が書かれているので、家庭の医学のように家庭に一冊あってもよいと思います。 具体的な症状、何故そうなるのかはもちろん、対処についてもわかりやすい文章でかかれているので、身近な方がなんらかのこころの不調を訴えているという方に特におすすめです。
こんな方に、読んでいただきたい本です。
1.睡眠障害を勉強したい医療スタッフ
2.教育や福祉の場で、睡眠の問題に取り組んでいる人
3.不眠症や過眠症、睡眠時随伴症に罹っていて、自分の病気や治療法について詳しく知りたい人
ナルコレプシー研究者の本多 裕 先生により書かれた数少ない、この分野の専門書です。 ナルコレプシー(Narco Lepsie)とは、1880年にフランスの医師ジェリーノ(Gelineau)によって名付けられた病名です。フランス語から日本語への直訳としては『Narco = 眠り』&『Lepsie = 発作』です。 現在の日本語訳としては下記のように様々な名称で呼ばれており確定しておりません。 周囲見方: 眠り発作、居眠り病、過眠症、なまけ病(ひどいよぉ...) 患者見方: 睡眠発作、睡眠障害、過眠症、眠い眠い病 病気の症状として表れる表面的な現象だけを見ずに、なんとかこの病気の本質を表す日本語訳はないかと一患者として真剣に向き合ってみました。私の提唱するナルコレプシーの日本語訳は次の名称です。 『睡眠統制脳視床下部病』 これは脳(視床下部)の病気なのです。気合いで治すとか、そういう類のものではありません。適切な治療を病院で受け、少しずつ回復させていくものです。西暦2010年の医学では、完治方法がまだ示されていないようです。なぜなら、脳の仕組みがまだ人類には分かっていないことだらけだからです。でも悲観する必要は全くありません。現在は副作用の少ない新薬が数年前から国の承認がおり、その薬の服用で通常の生活に戻れます。地獄のような睡魔からは確実に解放されるのです。嬉しすぎます。ただ、薬代が高いのが家計にキツイですが...。 様々な解釈、異論等あると思いますが、全て認めます。ただ、この本を読むことで、脳科学と睡眠の深い繋がり、脳とは何かについても思慮したくなる一冊であることは間違い有りませんので、このページをご覧になった方に一読を勧めます。病気の内容が周囲により理解される助けになれば良いなぁと思うのです。その病気に成らないと当人以外には分からない辛さって他にもありますもんね。ではでは。
睡眠の不調に悩まされることは体の変調や異常を示している可能性もあり、体が発するシグナルと受け止め生活改善をすべきなのだ、ということを読了後に思いました。
多くのトピックを読み易くそして短めに網羅しているので、睡眠というものについて詳しく解りたい人には多少もの足りない感じのする内容かもしれません。しかしタイトルが「100のコツ」であるように、手っ取り早く実践できる対処法や改善策が非常に沢山まとめあげられています。どならにも得られるところのある内容に仕上がっている本書だと思います。
若い人は自らネットを駆使して自分から情報を取りに行くでしょうけれども、年齢が高めの世代は常にそうであるとは限らないと思います。そうして意味でも巻末に列挙されている全国の睡眠関連の治療を行う医療機関の一覧表は良い心遣いだと思いますし、多くの著名な先生方/専門家によって書かれていることからどちらかというと年齢が高めの人にフォーカスしてまとめあげられた本書だと思いました。
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