これまで、舞台演劇を見たことはありませんでした。
テレビや映画と違って、大袈裟な身振りや大声での台詞回しといった印象が強かったからです。
しかし、このDVDを見て、それなりの面白さがあることがたくさん見つかりました。
微妙な表情の変化など、細かい芝居もしっかりしていました。
俳句の世界のように、全てをリアルに表現しているわけではないのに、足りない部分を想像力で補って観賞することの楽しさがあるのだと思いました。
私のように舞台に顔を背けている方は、是非、一度御覧になると良いと思います。
世界観が広がります。
本書によって「鹿鳴」とは、賓客を迎えて鹿が鳴く、という意味で『詩経』の詩からとられたことを知りました。 当時の外務卿だった井上馨が、日本と外国の間に横たわる不平等な条約の関係を改善するために、コンドルに依頼して鹿鳴館を設計させました。 筆者によりますと、「教育や宗教まで、生活習慣から都市計画にいたるまでを、極端にいえば、日本国中のすべてをヨーロッパ風に改造」しようと目指しました。 日本の西洋化、近代化を進めることは当然ですが、鹿鳴館を建築し、 連夜ダンスパーティーを行うことが、 条約改正のために有効な方法だとは今の我々なら誰も考えませんね。 「鹿鳴館文化」というものは、文明開化の象徴でもあると同時に近代国家建設という明治という時代が生んだ「あだ花」だったとも言えるでしょう。 この本は、岩波ブックレットで非常に廉価ですが、内容は、政治史、経済史、文化史、外交史までをカバーし、非常に読みやすい本になっています。
Poisonと比べると曲調ではちょっと大人めですね タイトルからして刀と鞘のような和風な曲が1つはあるかと思いましたが、ちょっぴり残念
ただ歌詞は前作よりもおもい作品が多い気がします まあ相変わらず素晴らしいです 流石はアリカさん、脱帽です
アリカさんの知性かつ素晴らしい文才メッセージに触れてみたい方は是非 周りに長されず自分の意思をしっかり持つこと、学力面での勉強とは違うことを教えてくれますよ。
三島は戯曲でもその才能を遺憾無く発揮しています。
収められた作品のどれもが、美しい台詞により異界に誘われるかのようです。
この日常を非日常に昇華する三島の手腕は実に見事です。
<収録作品>
・鹿鳴館
・只ほど高いものはない
・夜の向日葵(ひまわり)
・朝の躑躅(つつじ)
幕末明治期の天才画家と呼ばれている河鍋暁斎を知るうえには避けて通れない第一級の著作です。 暁斎の元に弟子入りし、「暁英」の画号を与えてもらったお雇い外国人建築家ジョサイア コンドルの卓越した観察眼に驚くと共に、当時の日本人が残し得なかった貴重な情報が綴られており、読み進めるたびにこのコンドルの残した著作の意味合いが見えてきました。天才画家とお雇い外国人との不思議な関係だけでなく、日本画を描くうえで必要な技法や顔料・染料、工程など実に興味深い事柄が記載してありました。
明治のお雇い外国人の文章を過去にいくつか読んだことがあるのですが、その大部分がエトランゼによる日本の印象記のようで、その域を越えないものばかりでしたが、本書は全く違いました。読めば読むほど驚嘆すべき詳細な説明で、本格的な日本画を描くにあたっての教科書のような内容と体裁を持っています。章立てを読むだけでその記述の確かさが伺えるとは思いますが、実に見事な描写ぶりでした。章立てを記しますと、暁斎の生涯、画材について、画法について、技法の実例、書名と印章、暁斎画コレクションとなっています。
河鍋暁斎の「十七世紀大和美人図」(部分)がカラーで掲載されていますし、第6章の暁斎画コレクションでは、魅力的な作品が白黒ではありますが、数十点掲載されているのはありがたいことです。訳注が18頁、暁斎・コンドル略年譜が16頁、コンドルの日本研究−訳者解説に代えて、が34頁と実に丁寧な編集になっています。
本書の訳出、訳注、解説、略年譜を作成された山口静一氏の業績のお蔭で、なかなか知るよしもない事柄を勉強させていただきました。これを名著と言わずとして何を挙げられようか、という心境です。
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