銀座・・・この言葉だけでも華やかに響く。 夜の銀座に足を踏み入れたこともなく、もっとも美しかったとされる時代にはまだ産まれてもいない私だけれど、山口洋子さんの描く銀座には懐かしさを感じてしまった。二度と戻らない時代だから、そこに生きていた人たちが羨ましい。魅力的な人々に、本の中だけでも出会えて本当に良かった。
ストーリーは黒澤明が大きく影響を受けたというフランク・キャプラのような 現代(製作時)の御伽噺のような理想を描いた脚本です。 醜聞というタイトルから想像されるよりエンターテイメントかもしれません。
まずは若き三船敏郎のバイクに乗る絵描きというのが実にかっこいい。 見た目だけでなく真っ直ぐで強い信念を持ち、芸術家としてもわが道を行く。 対照的に描かれる志村演ずる弁護士のなんと薄汚く惨めで哀れなことか。 このコントラストが痛快なラストまで一気にひっぱるのだ。
しかし今観るとこの国は金銭的には豊かになったが スキャンダルや情報操作は日常の娯楽の一部となってしまい人権をマスコミが踏みにじる事が 当たり前になってしまった事が悲しいですね。
そのうち誰かが書くだろうと思っていたが未だ誰も???やっと読了しましたので、そんでは、私めが.... この本は、TV黎明期にTBSの演出家をされ、後ナベプロへ移り、最後は、独立される砂田さんの自叙伝です。 彼は、東京に生まれ、学生時代は、戦争のため石川県に疎開し(疎開と言えば柏原 兵三の名作長い道があったっけ。)戦後東京に戻り、なんと高校時代に、すぎやまさんや青島さん同級生だったと言うのです。そして、大学を卒業し、TBSに入社するわけです。かれは、主に音楽畑で活躍し、今では考えられませんが、しょくない(アルバイトの事)で何と他局のおとなの漫画の台本を書き、しかも浅沼刺殺事件(そういえばセブンティーン二部も未だ復刻されませんが。)をコントにし、首にされるんです。 また日本レコード大賞創設に係り、それを成功させます。かんぱいや追放の件は、興味深く読ませていただきました。 また、音楽番組での、アイジョージ、森繁の件も非常に面白いと思いました。そして、クレージー、特に植木さんについても、かなり章をさいて書かれています。 私たちにとっては懐かしいんですが、アイデアルのCM誕生の秘話、また、植木が時計をプレゼントする件、スタジオが五月蝿いので、一喝する件等、植木の人柄が偲ばれます。 そして、ザ ピーナッ(彼女たちももはや伝説のデュオですが)、その姉は、引退して、ジュリーの奥さんになるんですが、彼が骨折で入院し、それを見舞った砂田が、化粧化無く、髪を束ねただけの彼女が、幸せだからねと言ったエピソード.....まさに女の意地ですな!!!その後離婚したのは、よくご存知だと思います。 クレージーの主なメンバー、青島、また、最近では、和田、横澤等多くの方が鬼籍にはいられ、非常に寂しいんですが、砂田さんは、まだまだやる気マンマンのようで、できたら、第二、第三の本も出される事を切に希望しています。 というわけで、この種の本が好きな方には、超お勧めです!!!!!
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