Blood Sweat & Tears - I Love You More Than You'll Ever Know
僕たちの洋楽ヒット Vol.3 1968~70 |
予告広告を見て、この1枚を目当てにCDショップに行ったのですが、なぜか15枚シリーズのうちこの1枚だけが発売延期、しかも曲目の一部が変更になっていました。削除された3曲も捨てがたいものがあったのですが、最終的な収録曲も自分にとってはそれなりにほしかったものもあり、買うことにしました。 「トレイン」や「笑って!ローズマリーちゃん」、「雨のささやき」などは当時のヒットの割には今ではまとめての入手が難しく、この1枚の選曲には納得できる方も多いと思います。 個人的には、69年末から70年はじめに大(?)ヒットしたレターメンの「涙のくちづけ」が収録されていてもよかったのではないかと思っています。 曲目リストを見て、「これなら」と思ったら購入することをお勧めします。それなりに楽しめます。 |
Blood Sweat & Tears - Greatest Hits |
リマスターされたBSTのGreatest Hitsです。リマスター前のCDでは、シングルカットされた曲(例えば"Spinning Wheel","And When I Die")はモノラルで、LPより短いシングル用のマスターが収録されていました。ご安心下さい、リマスター盤ではすべてアルバムマスターが使用されています。驚いたのはリマスター盤の音質の良さで、ミックスもところどころいじってあります。BSTの様な大所帯の場合、各メンバーの楽器の音が良く聞こえるというのは本当にありがたいことで、バンド全体のアンサンブルの良さもより明確になっています。旧盤とは別物と言っても過言ではない程の音質向上に驚いています。ボーナス2曲("So Long Dixie"と"More And More")も追加されています。デビット・クレイトントーマス在籍時のBSTを含む、1枚目から4枚目から(5枚目1曲ボーナスを含む)からの美味しいところをよりどりみどりにのピックアプした本作はBSTファン必携の一枚と言えるでしょう。"Lucretia MacEvil"のPart1、2を続けて編集してあるのはこれだけです。 |
Blood Sweat & Tears (Exp) |
第一作の"Child Is Father To The Man"との大きな違いは、Al Kooperが抜けてDC Thomasがリードボーカルとして加入して、遊びの部分がなくなりよりR&Bっぽさが増して、バンド全体がソリッドにまとまったこと。(Randy Brecker:tpも一緒に抜けた。残念。)アルバム自体もよくプロデュースされていて、良い曲、良い演奏のてんこ盛り状態となっていて嬉しい。単なるロックぽさは影を潜め、基本にあるのはR&Bの逞しいビート。ベースのJim Filder,ドラムスのBobby Colombyのリズムセクションが見事だ。それに乗っかったホーンセクション、オルガンにパワフルなボーカル。鉄壁無敵のコンビネーションを誇るビッグバンドが誕生した。本作はそんな彼らの妥協を許さないユニットとしての絶頂期を捉えた名作。曲、歌唱、演奏、アレンジ、作曲のすべてが高い点で融合している。ジャズ云々よりもジャズプラスR&Bの融合という点で見事。これを成し遂げる原因となったのはDC Thomasのボーカルの力と高いアレンジ能力だ。
リマスターされた本盤は最高の音質でこのアンサンブルが聴けて素晴らしい。サンフランシスコでのライブ二曲がボーナストラックとして追加されている。出来はかなり荒々しくトーマスの喉の調子もあまり良くないようだ。面白いのはMCが、今晩の演奏はライブ録音されています、と言っているところ。だったら昔にライブLP作っておいてくれれば良かったのにね。 |
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