2010年ベスト16進出の興奮を期待している方、お勧めしません。
作品内では一応実況中継しているアナウンサーがいて、それなりに感情をこめて解説していますが、
迫力はNHKの放送と比べると明らかに見劣りします。たぶん発売用に改めて解説を録音しているのだと思いますが、なぜこの様な様式にしたのかは疑問が残ります。個人的には、アジアカップのように回想インタビューを上手く配置して仕上げた方がよっぽど良い作品になったのではないかと思います。
ただし、日本の4試合がかなり沢山観られる点は良い部分だと思います。当時録画を忘れてしまった方には良い作品だと思います。
表紙の刺激は強いです。 でも、内容はむしろ堅実に美しさについてあらゆる角度、方向性から美しくあるための ノウハウやグッズをとりあげているという感じがしました。川島さんのインタビューも載っていて、 彼の練習や鍛えることに対する考え方が見えるようです。
基本は男性誌ですが、石原都知事の読み物があったり(作家さんであることは周知ですよね) カワイイ小物などの紹介があったり、表紙の刺激の割には、男性誌を強調しすぎるようなグラビア等は 皆無なので、情報誌として考えれば性別にこだわらなくてもよいのかもしれない内容です。
前号の内田篤人さん、今号の川島永嗣さんと、サッカー関係者による表紙が続きました。 また、今号から、不定期で長谷部誠さんの連載(本人の文ではない)もはじまりました。 バックナンバーでは長谷部さんや中田英寿さんも表紙を飾っていたようですので、サッカー日本代表が好きな方は、 特に要チェックですね。
フリーキック研究所ではストイコビッチと遠藤保仁のフリーキックをハイスピードカメラで撮影し、ボールを蹴る瞬間をスーパースローで見せてくれます。本人の解説と専門家の解説もあり分かりやすいです。
Vol.1でもあった中村俊輔とのフリーキック対決 に遠藤保仁とのコロコロPK対決も楽しめました。当時の代表にキーパーやらすって(笑)俊輔本気だし(笑)やべっち側の二回目のキーパー川島だし。コロコロもかなり笑いました。
一気に読んでしまいました。
フォトエッセイと言うことで写真ページもかなりのページ数を占めているはずなのにそんな印象はなく「これは読み物だ」と断言出来る程、しっかりとじっくりと編まれています。
他の方のコメントにもありますが、写真集の体であるからこそ手に取る方も入れば、それゆえに躊躇しているサッカーファンの方もいるのかも、とも思います。
私はこれは後に文庫本になってもいいのではないかな、と思いました。
あまりに等身大過ぎるこの本は、彼の人柄同様に垣根がなくスッと入り込めて、読了後ちょっとだけ自分や自分の周りに対する感じ方が変わっているような気になる、とても温かく素敵な本でした。
著者の内田選手始め関わられた方々皆さんにありがとうございましたと言いたい気持ちです。
"あとがきの、あとがき" 心に沁みました。
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