悲劇のスコットランド女王として知られるメアリ・スチュアートの生涯を描いた歴史小説。
かなり史実に忠実に、ただしあくまで視点を、女性としてのメアリの心情に置いて描かれた
物語です。
歴史小説というよりも歴史恋愛小説と呼ぶ方がふさわしい内容になっています。
血と陰謀の渦巻く世界で、一国の女王でありながら女として生きることを選んだ、愚かしくも
情熱的な女性の生き様を知る入門書としては良い作品だと思います。
ただ、会話部分の訳文がかなり浮ついた今風のものであるため、メアリが尻軽女のような
イメージになってしまっているのがまことに残念です。
おそらく、恋の情熱に浮かれた女性を表現するには、堅苦しい文語調でなく、現代口語のほう
が良いと判断されてのことなのでしょうが(原文のニュアンスを解釈できるほどの語学力が
ないので、原文がそのような文章であったのなら申し訳ないのですが)、翻訳されている方が
相当若い方なのかと勘違いしてしまったほど、違和感のある訳文でした。
あと、脱字が多かったです。
せっかくの良い内容の小説なので、もう少し丁寧に本作りをしていただけたら良かったのに
と思います。
アナログ盤でしか持ってなかったバーズ、リマスター、ボーナストラックそして安い!カントリーロックが好きな人にはお勧めです。
ブックレットの表示がメチャクチャ、曲が途中からカット、ノイズがひどいなど、なにかと話題のシリーズですが、このドナルド・バード編に限っては音質の向上は望めないにしてもそれほどわるくありません。収録アルバムは以下のとおり。
Disc1 Live at The Half Note Cafe Vol.1;Motor City Scene
Disc2 Off to The Races;Royal Flush
Disc3 Fuego;Live at The Half Note Cafe Vol.2
Disc4 Byrd In Flight;Free Form
板起こし盤なのでしょう、オリジナルCDに含まれているアナザーテイクやボーナストラックは収録されていませんし、また『ライブ・アット・ハーフノートカフェVol.1』冒頭のRuth Mason(ザ・スリーサウンズの名盤『ムーズ』のジャケ写を飾る美人シンガー)による有名なメンバー紹介もカットされています。けれども、60年前後の、大人気盤『フュエゴ』を軸にハードバッパーとしてもっとも勢いがあって輝いていた時期のバードのアルバムが集中して聴けるのはかなりの魅力です。しかもこの値段。これからドナルド・バードを聴いてみたい、または『ブラックバード』以降のフュージョン色の強いバードしかしらない方には特にお勧めです。 酔うならリー・モーガン、テクに感嘆するのはフレディー・ハバード、けれどもいちばんカッコいいのはドナルド・バードとどなたかがいってましたが、そのいちばんカッコいい時代のドナルド・バードの姿がここに収められています。
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