小説としてはオーソドックスな起承転結もあって、ファンの方であれば読んでおいて損はないと思います。
フツーに面白いです。
でも、個人的にはいままでのこのシリーズで味わっていたものとは別の読後感がありました。
完結編とうたっていていて期待しすぎたのかもしれません。
氏の前作の「映画編」が(私的に)すごくよかったので、その間の渇望感とその落差(という程ではないですが)があったのかもしれません。
もしくは自分が年をとったせいかもしれません。
とはいっても好きな作家さんなので、次が出ても必ず読みます。
私は原書の翻訳の野崎訳を推薦します。この本は世界的に有名で 各国で翻訳がされており、一度は読んでおくべき本でしょう。 従って、私はこの本をあなたが手に取るものだとして、レビュー を書きます。断然野崎訳です。当時の原書はその時代の反抗的若者 の言葉遣いを知る上で、文学的に、そして文化的にも貴重なものと 認識されています。野崎氏はその点に留意し、ホールデン(主人公) の言葉遣いを難解な作業でありながら、日本語でその気品に満ちた 反抗性を表現しています。一方、村上氏はその気品を重んじるあまり、 反抗性への留意が欠如しており、現代の小説を読んでるイメージを 受けるとともに、この小説がなぜ、ホールデンが一人称として物語 が展開していっているのか、を考えさせることができていない。と 思います。そして、言うまでもなく、村上訳が野崎訳をベースに編 成されていることを留意すれば、断然....でしょう。
大トートを畳んで小トートに入れてエコバッグとして
持ち歩いてます。
生地はコットンですがハリがないのでちょっと
フニャッとした感じ。でも畳んで小さくするには
そのフニャ具合でちょうどいい。
持ち手の強度に疑問がありつつも何回か重たいもの
入れてみましたが今のところ大丈夫です。
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