病気の本質は、「酸化ストレス」であることを見事に示した良著でございます。そう、あらゆる病気の上流にはミトコンドリアがあるです。
皆様ご存知のように、ミトコンドリアは細胞内の発電所、エネルギー(ATP)産生小器官であります。しかも、遮蔽不十分の原子炉でございます。従って、ドンドン危ないものが漏れて来ます(笑)。現に、細胞内活性酸素・酸化ストレスの殆どはミトコンドリアから漏れ出て来たものだと言われております。
これら活性酸素、フリーラジカルは細胞内の彼方此方を錆びつかせ、ミトコンドリアDNA自体を損傷し、細胞の自爆(アポトーシス)の元となります。細胞は残念ながら無限に分裂できるわけではありせん。有限回数分裂すればそれで終わり。細胞のターンオーバーが亢進すれば、臓器寿命も短縮。個体の寿命も当然、短縮で御座います。
ミトコンドリアを労わるか、いじめるかで大きく変わってまいります。
従って、老化、発癌、諸病を先送りしたければ、ミトコンドリアを大切に考える必要が出て参ります。
小生が糖質制限に熱心なのも、食事をまとめるのも(1日3食より2食、2食より1食、時にプチ断食48h、稀に本断食72h)、腹一杯食べたらすぐ寝るのも、赤ワインを好むのも、適度な運動も、ストレスコントロール(大いに笑い、時に泣く)も、タバコの煙に近寄らないのも、全てミトコンドリア温存・活性化の為でございます。
糖尿病、メタボそして生活習慣病が気になる人は必読の作品です。
バロックは昔から神々しくて好きで、バッハという名前そのものにも惹かれるが (曲名見ただけでも、ついひれ伏してしまいそう) その雰囲気にチェロの響きが良く似合う。 それがYO-YO MAなら更に素晴らしい。 このアルバムにおける名演は125あたりか。 でもこの種の音楽は逆に日本で聞くには場違いな感じが強いなあ。 どう見てもバッハの音楽と和室の日本は合わないが日本に住んでいるのは いかんともしがたいので、目をつぶって内容にのめりこんで聞いております。
本書は日本人にとって怖い病気(死因の多い)順にその概要と健康法が載せられているものです。
その(病気による死因)順位は、癌(死因全体の第1位)、心疾患(同第2位)、脳血管疾患(同第3位)、肺炎(同第4位)、腎不全(同第8位)、慢性閉塞性肺疾患(同第9位)、肝疾患(同第10位)ということです。なお、死因全体の第5位、6位、7位は老衰、不慮の事故、自殺ということです。
これらの病気の中にはすでに原因がはっきりしているものもあり、また予防法も確立されているため、知識を十分に知っていれば安心度も違います。
内容は医学界の最前線のことまで書かれてあり、この本で知ることにより生活のスタイルを見直すべきチャンスかもしれません。そういう意味で知ると知らないとでは大違いでしょう。
突然の病による対処法、重病に陥らないためにとる健康法、どのような食生活が大切かなど、本書は分かり易く解説されています。
(意外なことも書かれていますよ)
皆さんに読んでもらいたい書としてお薦めします。
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