映画『恋する惑星』のサントラです。
劇中のあのシーンこのシーンで流れていた名曲の数々が収録されています。
“カリフォルニア”が入ってないのは残念ですが・・・。
映画を観て気に入った人なら、きっとこのサントラも気に入るはず!
60年代の香港を舞台にした青春群像劇。キャストがきわめて豪華であり、どの配役も磁石で吸いつけられたようにはまっている様は見事。最初のジャングルの場面からフラッシュバックしていく構成もいい。この作品で特に素晴らしいと感じたのは「時間」というきわめて抽象的な事柄を鮮やかに感じ取らせる力をもつこと。過ぎ去った時間はけして戻ることはないという眩暈のするような喪失感を感じさせる一方で、青春の日々をもう一度目の前に組みたて直してもらっているような、なんとも不可思議な感情を味わった作品だった。きわめてレヴェルの高い、ある意味哲学的な映画ではないだろうか。
待望のリマスター、5.1chによるウォン・カーウェイの、処女作から第4作までの、世の映画ファンを陶酔させた逸品が納められた垂涎のBOX集。60年代のフランス映画を思わせるコラージュのようなパッケージ・デザインがいかしてる。それがラブ・ストーリーであれ、フィルム・ノアールであれ、トニー・レオン、レスリー・チャン、アンディ・ラウ、金城武、レオン・ライ、ミシェル・リー、マギー・チョン、カリーナ・ラウら香港のトップスターが饗宴する各々の"ドラマ"の全編を覆う強靭なストイシズムと薫り高さ、媚態、甘美な趣。クリストファー・ドイルの手掛けるねっとりした色調と縦横無尽に駆け巡る官能的なカメラワーク、そしてスタイリッシュという形容だけでは納まりきれないその斬新な映像スタイルに、改めて惚れ惚れしてしまう。
去年のクリスマスに体育会系の小3の息子が何を思ったか突然「クラシックのCDが欲しい」と言いだしました。知らない曲ばかりだとクラシック嫌いになってしまうだろうとあれこれ探していたところこれをみつけました。どんなテレビCMや番組で使われていたか書いてありなるほどどれも耳に残っているわけです。息子は威風堂々・カノン・ジュピターが特に大好きで繰り返し聞き入っています。
他のバンドに比べると音の作り方で見劣りする感じはあるんですけど、この木下氏のヴォーカルを聴いたらそんな細かいことなんか気にならなくはるはず。解釈の仕方によっては自殺宣言とも捉えられかねない歌詞を、全身を震わせての絶叫とともに放つ様は、痛々しいのを通り超して格好良さを感じてしまいます。
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