何で「ブルースエット」じゃないのか?えぇっ!こっちでしょ当然、聴き較べるとね。まず自作曲五曲のクオリティが高くて棄て曲が無い!「クァントレール」だけが良い訳じゃないんだな、まあーあれは名曲!ブリッジに「パリの空の下で」使うとこなんか洒落てるよね。でもワタシ的には四曲目の「カーボン」が好き… てかジョージ・タッカーのアルコとフラーのデュオは良いよ、新しいよね!来るべき六十年代を予見したかの様な… 言い過ぎじゃないよね。最後に持ってきたフラー渾身のバラード「イッツ・トゥ・レイト・ナウ」が… って原曲を崩さずメロディーを心を込めて吹いてるだけ… 小細工一切無し!これが良いんだな。フラーのバラードプレイにはホントに泣けるよね、ソニー・クラークのピアノには相性良いらしく「ソニーズ・クリブ」の「降っても晴れても」も最高だよね、他のピアニストなんてプレステージ盤で名人レッド・ガーランドとやってる「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」くらいしか思い浮かばないもの。 でもワタシが思うにこの作品を名盤たらしめているのは実はジョージ・タッカーとルイス・ヘイズの作り出す強力なリズムなんですよね。だって前二作品は「寛ぎのセッション」とか言われてて… まあーそれは婉曲な表現てやつでハッキリ言えばリズムがダレてるよね(笑)フラーは勿論この作品に参加しているファーマーもソニー・クラークもどちらかと言えば放っとくとダレちゃう人なんだな(笑)一曲目から三曲目まではホントによくプッシュしてるね… アート・ファーマーはちょっと大変そうなんだがグルーブの良さに救われている感が有るねぇ… まあー、そこさえクリアすればフラーとファーマーの相性はまるでユニゾンが一つの楽器に聞こえるくらい抜群に良いす。
サックスのツーホーン・カルテット、つまり「サックス+トランペット+ピアノ+ドラムス+ベース」のフォーマットの快作の典型である。マクリーンの「泣き」のアルト・サックスにマル・ウオルドロンの哀愁あふれるピアノが絡む。気分はアメリカの古きよきジャズクラブ。これぞジャズという一枚なのでビギナーにも、そうとうなジャズ好きにも万人に向く。いわゆるスタンダードに、マルとジャッキーのオリジナル曲も収録。もう半世紀も前のモノラル録音だが、24ビットのリマスターもいい。若きマクリーンのブロウを聴きたい。お酒が欲しくなる一枚。(松本敏之)
これにDVDとか付いてライブ映像とか見れたらええねんけどなあ。 良いことは良いねんけど日本語ラップが聞いててしんどかった・・・ 全部アフラがやってたらええねんけど
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