このAlbumが、と言うよりも6曲目の"Just The Two Of Us"がAmericaで大Hitした影響で、 元長野県知事が自身のBest Seller小説で紹介し、"クリスタルの恋人たち"なんて言う陳腐な邦題が付けられて FMでこれでもかと流されるまでは、ここ日本においてJazz Fan以外には全く知られていなかったGrover Washington Jr。 かく言う私もご多分に漏れず、NHK-FMの人気番組「クロスオーバー・イレブン」から流れてきた"Just The Two Of Us"を 聴いて初めて彼の存在を知った次第。
落ち目のBill WithersをVocalに起用したこのUrban Taste溢れるMood Numberは80年代初めの日本の世相に見事にMatchした曲であった。 80年代初めと言えば、Buble景気に沸き立つ兆しが見え始めた日本において、世の中が何となくSophisticateされてきたところへ 折しも洋楽では雰囲気重視のAORというGenreが流行りだし、それまでは硬派なImageの強かったJazzの世界でも 悪く言えば軟弱路線と言えるFusionが幅を利かせてきた頃である。
Cafe Barでカクテルを呑みながら、高級Brandの服飾品を身に纏った女と見た目はカッコイイが中身は何もない男とが 恋を語り合う時のBGMには最適であった"Just The Two Of Us"。 今聴いても全く古臭さを感じない永遠のPopular Songであり、 Jazz or Fusion MusicianがAlbumにVocal入りの曲を収録するようになった魁とも言える。
さてこの"Winelight"だが、他に良い曲が無い訳ではなく、 所々で聴く事が出来るMarcus MillerのSlap Bassが殊の他カッコ良い"Let It Flow(For "Dr. J")や まるでKenny Gが奏でているようなSoprano Saxの音色が抜群に心地良い"In The Name Of Love"は屈指の名曲であるし 一転してTenor Saxの音色がFunkyかつThrillingな"Take Me There"も文句なく素晴らしい。
Inst Number中心のFusion Musicが好きでない方には、どれもこれも同じような曲に聴こえてしまうかもしれないが Fusion史上名作Best10には間違いなく入るであろう、定番中の定番Albumだと私は断言致します!
僕がはじめてericを意識したのは、フルートのハービーマンのアルバムです。何とブルースフィーリングに根ざしたフレーズか。今までベンチャーズしか知らなかった僕としては、あまりのブルージーな雰囲気におとなを感じ、やられてしまったのです。その後、クインシー・ジョーンズの諸作品でのsoloは、特筆すべきものがあるでしょう。きっとリトナーならこんな感じのソロだろうと思うところに、軽くパキーンと音1発入れて形になるギアリストはそうはいないでしょう。みんな音を埋めることばかり考えていた時代に、彼は音を間引くことを考えていたのでした。彼を意識したのはstuff時代ですが、これはみなが知っているので、これ以上書きますまい。ただ言いたいのは、stuffとは、galeのバンドだということです。「間」の美です。 で、galeはそこそこアルバムがありますが、一番良いものは問われて、僕はこの作品を差します。彼の通常があるから。他のものは「よそいきのゲイル」。これは通常。通常がいいに決まっているでしょう。
ボブジェームス自体、音楽に対する感性が人並みを外れていると言うか・・・ 彼の最近の曲を聴くより、昔のサウンドを聴いた方が、何となく最近のかっこいいサウンドのセンスが良く分かった。当然最近の音楽のほうが成熟と完成度が高いです。しかし、音楽探究心や展開などの音楽創作意欲は昔ほど精力的ではないと思います。
たぶん、商業性を考慮に入れた万人受けするような流行サウンドが売れるからでしょう。 しかし、ボブジェームスは流行の音楽戦い新しい価値を見出すことをしてきた一人なんだなと言う事が本当にわかりました。 決して聞き心地が良いと言う事はないのですが音楽に対する挑戦をし新たな価値を見いだした、ベストアルバムだと考えています。
私が、始めてジャズのコンサートに行ったのが、貞夫さんのオレンジエキスプレスツアー。このCDを聴く度にあの時の中野サンプラザのステージを思い出します。ソプラニーノは最近あまり演奏しないようですが、このCDでのちょっとうわずった音使いが私は好きです。マーカスミラーがいるし、リチャードティもいる。ジョージベンソンも、ボビーブルームも、そしてもちろんデイブグルーシンもみんな熱い音を出していて、非常に心地よい気分に浸れる彼の最高傑作の一つ。Straight to the topでの、彼の素晴らしい突き抜けるようなソロと、エリックゲイルや、デイブグルーシンと、リチャードティの、グルーブ感あふれるプレイが何度聴いても凄い。
ラルフマクドナルド一家の総出演ということで、グローバーワシントンJR路線の貞夫さん。ご本人はあまり気に入っていないとどこかおっしゃっているのを見た記憶が(うろ覚えなので。。)でも、僕は好きですね。マーカスミラーがベースだけでなくサウンドメイキング(ヤマハのDX7! 僕も持ってた。。)で全体的にいい感じ。やっぱり何はともわれあの頃元気だった、リチャードティが、そしてエリックゲイルが頑張ってるだけでも嬉しい! 2の"ファイア・フライ"が好きです。ウイリアムイートンって良い曲を書きますね。また、2曲で歌うロバータフラック! いいですよぉ!
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