源義経の悲劇のヒーロー伝説をもとにつくられた歌舞伎の世界を橋本治の知性あふれる文章と絢爛豪華な岡田嘉夫の絵とともに、じっくり味わえる大人の絵本です。
大型絵本ということもあり、圧倒的な迫力があります。きっと思わずほーっとため息をついてしまうでしょう。テーマは「忠」。「中」の「心」、つまり「誠実」。人間の悲しさやはかなさが胸に迫ります。
道中は十字路を基本とした単純なステージの組み合わせですぐ飽きます。
あくまでキャラクターデザインというだけで、似ても似つかぬ中途半端なモデリングにがっかりです。
面白いのはストーリーが進行する所(ムービーパートなど)だけだと思います。
キャラデ担当が漫画家の小畑健って事で、買いました。このゲーム。
・楽しめた部分→小畑の設定画等がゲーム内で見れた。タイトル画面も勿論小畑のカラーイラスト。音楽。ホームタウン、屋島、壇之浦、大将戦等。雅で美しい。
イマイチな部分→CG。敵キャラのレベル(清盛とか強すぎ)。ステージの数。平安京に二回も行きますけど、それでも少ない。静御前のキャスティング(氷上恭子)。
小畑が好きで、それほどゲームの出来にもこだわりません。って方におすすめ出来るかも。
平家追討の下りは無く、奥州まで落ちのびるまでの話がメイン。
義経がかなり贔屓めに書かれており、後の題材になるイメージの原点が伺える。
風流人であり、情に厚く、美形の不遇の男性。
この義経の魅力を引き出す仲間(あえて家臣とは書きたくない)
特に、武蔵坊弁慶や佐藤兄弟には見所多数。
彼らが居たから、義経は伝説になり得た、と思う。
能楽や歌舞伎、浄瑠璃などの題材に多数なった義経伝説に興味があるなら
是非オススメの一冊です。
但し、解説はあまり丁寧ではありません。
ある程度古典が判ると、もっと楽しめるかも?
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