ボケ・ホームズこと保住、ツッコミ・ワトソンこと和戸の学生漫才推理シリーズ第二作。 前作は、洋書紛失事件だけが手紙と日記とFAXという変則形式だったほかは全編が2人の会話で、これが「叙述形式の限界に挑戦する」という眼目ではあったのだが、少々読み続けていると辛い部分があった(地の文がない文章がこれほど読みづらいとは!)。謎解きそのものは本当に面白いのだが・・・・。しかし、この第二作は会話形式の他、一人称もあり、保住君以外の人物が彼を描写するという試みもあり、文句なく楽しめた。特に、保住君の知り合いの知り合い・金子君の一人称による「保住君の夏の思い出」2作品はとてもセンチメンタルで良かった。このシリーズはあくまで「全編会話だけ」という挑戦が主眼なのだろうし、!こ!!の形が読みたいという人には残念かもしれないが、私は別に読む側としてこだわりはしない。解説には保住君が辛そうだ、と書いてあるが、この部分も別に気にならなかった。どの作品も前作以上に謎解きが面白かった。 二人の漫才も、ギャグのレベルが大分上がっていて、ツッコミ和戸君は大変だったろうと思う。 また、これまで二人の外見についての描写はなかったが、今回は他人の目によって、保住君が「端正な顔立ち」、和戸君が「東南アジア系」であることが判明した。一体この端正な顔立ちでこの口の悪さ・・・これもギャップを狙っているのだろうか?実際いたら面白い人だと思う。 巻末には、『競作五十円玉二十枚の謎』に既に収録された「怪しいアルバイト」を再録。
国産のホームズ・パロディといえば横田順彌の『まだらのひもの』、後藤寿庵の『シャーリィ・ホームズ』がまあ有名所である。(一部で壮絶な野次が飛ぶが無視することにする)
それら迷作珍作の中でもとびきりの変わり種が『しゃべくり探偵』だ。
この本には殺人犯が登場するが、職業探偵は登場しない。探偵役はちょっと掴み所の無い変な大学生。彼が解決する事件は過去に起きたものと、遥か海を隔てた異国で起きた殺人事件である。言うなればアームチェア探偵物であり、捜査方法について言えばホームズの方法とはかなり異なっている。むしろネロ・ウルフ的だと言えるだろう。
もう一つないものがある。それは、地の文だ。何とこの小説は、延々300ページに渡り、「ボケ・ホームズ」保住と「ツッコミ・ワトソン」和戸君ほか数名の漫才めいた会話のみで成立している異色のミステリーなのだ。しかも全編関西弁。何というチャレンジ精神! しかもそのチャレンジがしっかりと成功しているところが、黒崎緑氏の力量のほどを推し量れようというものである。
『しゃべくり探偵の四季―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの新冒険』(創元クライム・クラブ)なんて続編もあって、こちらは地の文つきで何となくほろ苦い青春の光と影が本作とは違った筆致で描かれている。お勧めである。
shigeoさんお帰りなさい。
初期はHIPHOP感でミクスチャーって言葉で音楽がはやり出した時だったと思う。
サンプリングの手法を取り入れたり結構実験的な作りをしてたSBK。そこからどんどんhouseやelectoro寄りになってしまいにラップがほとんど無くなって休止。
休止前の作品も好きだし、shigeoの落書きの様なリリックも好きだから復活は本当にテンションが上がった!
復活の作品も休止前の流れで来てる感じです。ダンサブルなサウンドにリリックが乗ってノリのいい曲が多い印象。hiphop感がもうちょいあっても良かった気もするけど。
そこは次のシングルに期待してます。
ミクスチャーって使われなくなった時代にshigeoがどんな垣根を超えた音を作って行くのか楽しみ。
DVDにはおふざけなどっきりが収録されています。
復活のついでにSteady & Co.も復活して欲しい。
この場所まで彼らはやって来たんだなぁと感慨深く聴きました。
2曲の新曲もよかった。SMAPに提供した『星空の下で」は初めて耳にしました。
ほっこりと愛らしくてセンチで・・・ホロッときた。
昔からのファンとしては、ワーナー時代の全PVをパッケージしてくれただけでなく、
「変態マスター」のPV収録がとにもかくにも快挙。うれしかったです。
この一本に芸人?SOFFetのエッセンスが詰まってます。
ただひとつ残念だったのはパッケージデザイン。
SOFFetらしさがほとんど感じられない地味な配色。店頭でも全然目立たない。
歌詞ブックレットの中身もおそろしく地味(手抜き?)です。
彼らのジャケットデザインを数多く手がけてきたGroovisionsに依頼していれば
もっとワクワクするパッケージになっていたと思うんだけど。
カラフルな音楽性とパッケージデザインがまるで合致していない、
それだけがとても残念。
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