話半ばまで十津川警部は出てこない。
池袋署の伊熊武敏が主人公になっている。
東京での殺人事件の操作からはずされた伊熊が,
南紀白浜で殺人事件に遭遇する。
事件を追っていくと,東京の殺人事件が関係してくる。
ここまでは,最初に南紀白浜で休養したらという話から推測できた。
誰かが,何かを知っていてではないところがやや不自然だった。
最後はばたばたと事件の全貌が分かったが、
伊熊が退職してしまうのは残念だ。
面白い性格なので,4−5冊登場して欲しかった。
最近ではすっかり杉下警部が板についてしまっている水谷豊さん。たまに、テレビ放映される本シリーズを観ると、自然な水谷豊さん?が新鮮に映りますね。益岡徹さんとの掛け合いが最高です。
逃亡しつつも、何故か店内に事件のヒントとなる百人一首を書き残すなど、矛盾する行動が多い。読者の興味をそそる、いくつかのモチーフを無理やりつなぎ合わせた感じの作品。突っ込みどころ多し。タイトルは面白そうなだけに残念だが、タイトル自体が無理やりなのか・・・と感じる。
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