相変わらずの出来です。
この巻では上原さんの過去にも触れるなどキャラクターの掘り下げがなされる。
フルカラーの配色もよく、実験的ではあるものの 知名度がそこそこの作品でフルカラーを4巻まで重ねることは それだけ内容が伴っていると判断していいのではないだろうか。
今までの購入者なら文句なしに購入していい。 唯一の欠点として、原作にあたる『ひとひら』の知識が必要であり、 間口が広くないのは残念なところかと思います。
桐原ファン向けです。普通にこの作品が好き、と言うだけなら、通常版でもいいと思います。この企画自体がファンサービスの要素も感じられるので、この人の作品が好きな人向けだと思います。
旦那さんとラブラブなのは分かります。
結婚して日々充実しているのも分かります。
でもそういった内容の曲ばかりなのにはデビューから今までファンである
自分にとっては若干の違和感がありました。
しかし全編通して心地よく聞ける所は以前と変わっておらず
良い意味でトゲが抜け深みを増した感じです。
ファンの人は勿論、昔聞いたなぁって人も以前と今の詩の世界観の
違いを楽しんでみてはいかがでしょうか? オススメです!
今回も予想以上でした。
劇団の活動を中心として登場人物たちの成長が描かれていく作品の第3巻です。 中心となるのは、早く大人になりたいと思っている中学生のため立花君とそんな彼を意識する美大生にして劇団の団長の榊さんなのですが、脇を固める者たちもふたりに負けない魅力を持っています。
見どころは・・・、ひとつには絞れません。お勉強会あり、文化祭あり、恋愛事情ありでした。
まず、お勉強会。
憧れの女性と少しでも一緒にいたい立花君のひと言からはじまる事件(笑)。『ひとひら』には描かれなかった榊さんの恋愛に不器用な一面。後半には彼女の家庭のことも描かれます。妹さん、良いキャラしてます。
それよりも、その後、衝撃の事実が判明します。関連作『ひとひら』の読者ならば当然知っているあのふたりの関係ですが、まさか・・・?だったことに驚きました。
次に、文化祭。
等身大の立花君が描かれています。劇団で見せる姿ではなく、新鮮でした。彼を想うライバルも登場し、理想と現実に悩む榊さんの心理が上手く描写されています。
そして、松本さん。
普段はOLをしている彼女の親友論。自身に強烈な自己暗示をかけて敵(笑)に挑み、大爆発。
次、どうなるの・・・? と、今回も楽しませてもらいました。
そんな立花君に励まされて、いよいよ榊さんが頑張りそうな「榊美麗のためなら僕は…ッ!!」第4巻です。
前巻終わりの大暴露から始まるわけですが、そちらの方はたまちゃんが五千円失ったり松本さんが殴り合いのケンカで友達ができたりして、結構あっさりと落着してしまいました。 そして今巻のメイン、というか演劇サイドのメインになるであろう新たな演目と上原&スターキッズ問題が語られる新章が始まります。 新たな劇の準備の最中、とある筋からスターキッズの内情を聞いてしまった榊さん。そこに自身の高校時代を重ねてしまい問題解決を図って突っ走ってしまうものの、当の上原には冷たくあしらわれ、それを報告した親友達にはドS顔で弄られた上で静観を求められてすっかりしょぼくれてしまうまでが描かれています。 もっとも、これで放置したら解決しました。ではお話にもならないと思うので次巻で何かしらの展開があるものと思われますが、あとがきで述べられている「ラブコメでニヤニヤゴロゴロできるもの」のためにも上原にはなるべく早めに陥落していただきたいと思います。
関連して一方のラブコメサイドですが、やはり上記問題があったりして今巻ではあまり進展しませんでした。 元々、年の差&格差恋愛の上に真面目な性格の二人なので進展しづらくはあったのですが、話自体もどうやら収束に向かうようですので、そろそろ前提と外的要因を取っ払った「フラット(な立場)で本音のラブコメ」を期待したいと思います。 あと、榊さんと立花君を考える会の第2回会合があるようでしたら、その様子もぜひ描いていただきたいです。(笑)
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