梶さん演じてる“雪”は修羅の道に咲く一輪の花そのものでした、ルーシー・リューなんか足元に及ばないくらいカッコよかった!
本郷にあった菊富士ホテルをモデルとした上村一夫の大正浪漫を感じる美しい作品。ホテルの娘を主人公として竹久夢二、谷崎潤一郎、大杉栄、伊藤晴雨など歴史に残こる文化人たちが織りなす妖しくも美しい人間模様を時代背景に照らして繊細に描いている。
中盤77〜188ページまでごっそり「一葉裏日記」から掲載していたのが残念。 短編でまとめてほしかった。 その点で☆を3つにしましたが、内容は無論の事◎。
初見の短編が見れただけでも良し。と思う一冊でした。
「三億円事件」を自分の記憶にとどめるには幼すぎた自分にとって、この作品は、ひとつの時代の表現と感じられ、とても新鮮でした。当時人気を博したジュリーこと沢田研二さん主演のTVドラマにしては、あまりに過激な場面も多く、こちらが赤面するシーンもありますが、変に「いやらしい」とは感じません。とてもエロティックで美しくさえ感じられました。ときおり挿入される「主題歌」も古臭くなく情緒に溢れています。場面から「歌」が聴こえてくるようです。阿久悠の「詩」と「台詞」が生み出す壮大な叙事詩と言えるかも。
「しなの川」はDVDが欲しかった作品。 監督:野村芳太郎、脚本:ジェームズ三木、撮影:川又昂、音楽:冨田勲。 錚々たるメンバーが結集して、ただただ由美かおるを綺麗に見せることに尽力した(としか思えない)映画です。 劇画をそのまま映像化したような飛躍の多い展開ですが、主人公を日本のさまざまな風景の中で美しく撮る態度は一貫してします。 由美かおるが本当に綺麗。どんな衣装でどんな場所にいても綺麗。 それだけで星5つの価値があるのでは? 一方、「同棲時代」は、公園のブランコで「命みじかし恋せよ乙女」と歌う場面をはじめパロディ風に仕立てた点が面白い作品。 アンヌ隊員・ひし美ゆり子(こちらはカルトな場面あり)と、「帰ってきたウルトラマン」のルミ子さん・岩崎和子が登場するのも、ある意味豪華キャスト。
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