正直、福山FANの私としては、知りつくしている曲たちなので、退屈な一枚だった。 NEWアレンジもいくつかあったが、あまり変化が感じられなかったし。 でも、男の人がさりげなーくドライブとかで流したら、いい雰囲気が作れること間違えなしです!
高揚感のあるメロディが、素朴なヴォーカルと透明感のあるアレンジに乗り、
なぜか忘れられない独特の魅力を醸し出す曲です。
実はこの曲、岡田有希子さんの「ヴィーナス誕生」というアルバムに収録されている
「wonder trip lover」という曲の歌詞違いのリメイクでもあります。
「クロニック・ラブ」よりも10数年も前のアレンジによるものですが、そちらも素晴らしい録音。
彼女のアーティストとしての可能性まで感じさせるものになっています。
中谷美紀さんの個性がこの曲の表現に大きな魅力を与えていることはもちろんですが、
2つのバージョンを聴いて、この曲自体の強い普遍性は案外見落とされているかもしれないと思いました。
事実、坂本龍一さんも「ballet mechanique」というタイトルでこの曲をセルフ・リメイクしています。
機会があれば、是非それらのバージョンも聴いてみてください。
改めて、この曲を好きになれるかもしれません。
ようやく手に入ったコンサートのチケット。 彼が久々にこのアルバムの中の「Carnival」を歌ってくれました。 聞いていて、とても元気になったので、改めて聞きなおしてみました。 やっぱりどの曲もいい。いいのです! これから暖かくなるこの時期に、顔を上げて元気に歩きながら聞きたい曲がたくさん詰まっています。 彼の繊細さや感じやすさ、性格のよさも表現されてるんじゃないかな、なんて思いました。
アコギと福山の声で勝負した意欲作。 95年までの福山とは詞も曲も声も がらっとかわった印象を受けます。 遠い旅、80proof、Fellowがお奨めです。 すごく聴きごたえがあるアルバムなので ぜひ聴いてみてください。
サディスティックミカバンドのDVDは前から買ってあったが漸く鑑賞する機会を得た。感想は二点である。
一点目。
DVDの映像作品としての本作に関しては 他のレビュアーの方から相当の異論が出ている通り評価しにくい。コンサートのライブ性は大きく後退し メンバーのインタビューへの傾注が強い。
DVDの監督は サディスティックミカバンドを題材とした「違うの映像芸術」を作成していると考えると こういう作りもあるかとは思うので僕は否定はしない。
二点目。
やはりサディスティックミカバンドの格好良さである。
自分が中年になったから思うのかもしれないが「格好良い」という言葉は 若者ではなくて中高年に向けて使う時に 煌めきが生まれるような気がしてきている。
実際 メンバー達は 相当の年配者になっているわけだが その連中が演奏し、時に
その音楽やメンバーを語る その姿は 異様に「格好良い」と言ってよい。若い時からの過激さをいかに大事にしてきたのかが素直に伝わってくる。「前衛」という言葉があるが 常に前線部隊で戦っていることは時に疲労もするとは思うが 彼らが いかに爽やかに時代と戦ってきたのか そうして今でも戦っているのかが良く分かった。
ということで 大変元気が出たDVD鑑賞である。
|