ブッカー賞はやはり英文学の最高峰の一つであって、我々ネイティブでも専門家でもない人間には難しい部分があるな、ってのを痛感させられた作品でした。中には分かり易いのもありますけど、この作品は正直言って、私には大変でした。 アイルランド人であるAnne Enrihgtが、アイルランド人の目でアイルランド人のことを書いた小説です。9人兄弟の真ん中くらいで生まれた普通の中年のおばちゃんが、亡くなってしまった一つ年上のお兄ちゃんの亡骸を引き取りに行き、そして家族が集まって彼のお葬式をするというお話。お兄ちゃんは飲んだくれでラリパッパで、死んだって仕方のない野郎だったけど、でも彼の死にはもっと別の深い深い理由というかきっかけがあって、それを知っているのは一つ違いの妹で、小さな頃お兄ちゃんと一緒にお祖母ちゃんのところに預けられていた私だけなんだよ、という具合に追憶が続いて行きます。とても重苦しくて暗い話。兄弟もまともじゃないし(主人公は比較的まとも)、親も、祖父母も、叔父さんまでもが変梃りんでどこかにひっかかりがあって。それがどうしてこう見事に、話全体としては最後に、「前向きな生」というものを力強く謳い上げて行くのか。「ブッカー賞作品だから」無理してひいひい言いながら読み進めていただけなんですが、結局は最後に熱く胸を打たれて「やっぱブッカー賞なんだ」としみじみ思わされてしまいました。 素人の英文学フリークとして、たくさんの作品を読んで来たつもりの私ですが、アイルランド人の「英国人はこうだから」と言う呟きを聞いたのは初めてで、余りピンと来ませんでした(英米の違いなんてのはよくあるけどね)。凄い作品ですけど、読むなら頑張って下さい。素人の触れるレベルにはないと思います。
ワーコレというと英語、そしてこのゲームに関しては カードゲームを体験していないとという部分を心配される方も いらっしゃると思いますが、グラフィックがとにかく綺麗で (格闘ゲームの様です) クエストモードで属性毎の特性なんかが覚えられる上 条件も黄色い文字で示されたカードを使うだけなので 英語の面もカバーできると思います。 LIVEでの対戦までにクエストモードをクリアしておけば 世界観が気になる方は楽しめるソフトだと思います。
その名の通り、リアニメイトデッキです。
手札から、あるいはライブラリーからクリーチャーカードを墓地に送って、それを釣り上げる、という動きをするデッキです。
本作に収録されたファッティ(大型クリーチャー)は、Avatar of Wor(悲哀の化身)、Blazing Archon(魅力的な執政官)、Crosis,the Purger(粛清するものクローシス)、Inkwell Leviathan(墨溜まりのリバイアサン)、Sphinx of the Steel Wind(鋼の風のスフィンクス)、Terastodon(テラストドン)、Verdant Force(新緑の魔力)の7体。
本作は黒単なので、まともにキャストできるのは上記のうちではAvatarのみですが、真面目にコストを払うデッキではないので関係ありません。
星2つマイナスなのは、強いデッキではあるのですが、やや構成が地味なこと(懐かしのAnimate Dead:動く死体が新規イラストで採用されていたのは良かったけれど)と、サプライズ人事(クリーチャー)がなかったためです。
(11/19):レビューを一部加筆、カード名の間違いを訂正しました。
デュエルデッキシリーズの最新作です。
アジャニVSニコル・ボーラスですが、ナヤ(赤緑白)VSグリクシス(青黒赤)で、前者は多くがローウィン(2007年)以降のカード、つまりわりと最近のものなのに対して、後者はインベイジョン(2000年)以降と、さらに古いセットのカードがメインの構成でした。どちらが好きか?と言われれば、私は後者が好きです。懐かしのカードが多い(蝕み、燃え立つ死霊など、好んで使っていたものが多く収録されている)からです。
目玉となる二人のプレインズウォーカー・カードはご覧の通り、新規イラストでフォイル仕様、対峙する構図でのカード化なのがとても良いです。(まあ、プレイヤーに呼び出されておいて「どこ見ているんだ」という意見もありそうですが。)
このデュエルデッキシリーズでもうひとつ毎回楽しみにしているのが、それぞれの陣営のために描き下ろされたカードたちです。
アジャニサイドではLightning Helix(稲妻のらせん)やBehemoth Sledge(ビヒモスの大槌)、ニコル・ボーラスサイドではDeep Analysis(綿密な分析)やCountersquall(対抗突風)がありました。
しかし・・・マジック始めたばかりの頃に手に入れたニコル・ボーラス(クロニクル版)を見て、「何だこのドラゴン、本読んでる。」なんて思っていた彼にこのような形でまた再会できるとは・・と思うと感慨ひとしおです。
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