このCDの最後の曲「You were there」はエンディングの時のあの曲。この曲のためだけに買ってもいいくらい。それは別の言い方をすると、最後のエンディングの曲「You were there」以外は時間稼ぎ的な曲で、不必要だ。――と、聴く前は思っていた。 で、買って聞いてみると、その考えが誤りであることに気付く。最後の曲「You were there」も、それ以外の15曲も全て一体であることに気付く。したがって「You were there」を聴いてより多くの涙を流すためにはそれ以外の15曲が必要不可欠ということ。 なぜか? それは言葉では説明しにくいが、できる範囲で下に説明のようなものを書いてみた。 まず、16曲が収録されているこのアルバム――非常に曲順がよいことこの上ない。 最初の辺りではゲーム開始時に近いときの曲、中盤ではセーブの時のあの曲や敵が出現したときのあの曲、最後は――というようにゲームの通りの曲順になっている。これを、目を瞑って聴くことによって心の中でも同じようにして、最初はゲームを始めたばかりのときの少女の手を引いていく緊張感が、中盤ではゲームをどんどん進めていっていく内にあの少女と別れたくないという思いが――というふうにして上手い具合に心にあの思いが蘇る。そして、その心の状態で最後の、あのエンディングの曲「You were there」を迎えることとなる。そしたらもう涙がぽろぽろ。ホント。 ちなみに自分は、ゲーム中のエンディングでは涙しなかった。というのが、あまりになんだか衝撃的で、その切ない気持ちを涙として外に解放せずにそのまま心の中にずっとしまっていたような気持ちだったから。(謎 でもこのアルバムを聴くと、最後、それは静かに心に打ちとけて、静かに涙が出てきた。
途中でつまづいてしまったので購入したのですが、正直攻略以外にも見所が満載です。
設定やワンダの裏話などファンなら必須の一冊だと思います。
本来、映画にせよゲームにせよ、BGMとは「見せるべき視覚情報の
添え物」に過ぎない。だが優れたBGMは、それを耳にしただけで
聴く人の脳裏にその場面の映像を鮮明に浮かび上がらせるものである
(もちろん映像の方もそれなりに印象深いものである必要があるが)。
その意味では、「ワンダと巨像」をプレイした人がこのサントラを聴けば、
恐らく大部分が巨像との激闘の数々を克明に思い起こすのではなかろうか。
このゲームは、人間である主人公が巨像を倒すために「まずどうやって
巨像の体によじ登るか?」が一つのテーマになっているのだが、
ゲーム中でも地上をかけずり回っていた主人公が巨像に取り付くと、
そこで音楽も別の曲に変わる。したがってこの音楽に耳を傾ければ、
その時の主人公の状況まではっきりと思い出し、プレイに思いを馳せる
ことができるに違いない。これはBGMとしてはとても理想的なことで、
ゲーム制作者・作曲者双方にとって幸福なことだと思う。
「平成ガメラ三部作」の音楽を手がけたことで知られる大谷幸氏ということで
「巨大生物(?)つながり」を連想したが、実際の起用理由はそう単純では
ないらしい(ライナーノーツより)。しかし巨像という圧倒的存在との戦いを
否応なく盛り上げてくれる勇壮な曲の数々は、怪獣映画のそれとしても
充分通用しそうだ。民俗楽器を用いたもの悲しいテーマ曲もいい。
ひどい失恋であったり、家族や友人の死など…。大切な人を失った人が見ると、少しほっとできるかもしれません。こんな人もきっといるよね、と、同じように苦しんでいる人がいることをを思い出させてくれます。 映画全体は重くて暗いです。それが「喪失」の傷や「喪失」体験がどんなものかをうまく表しています。 本当の「喪失」からは人はなかなか立ち直れません。それでも生きていくしかない。人生のうまくいかない感がにじみ出ている映画です。 それでいて、温かいです。 ものすごく温かいわけではなく、ほんのり優しく温かい。 「喪失」と「喪失からの回復」に関する映画です。
息子がゲームを購入後、音楽を気に入って購入しましたが、単なるゲーム音楽ではなかったです。音響効果もあり、癒しもえられました。
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