'80年に結成され日本のパンクの礎となったザ・スターリン〜遠藤ミチロウのトリビュート盤。ライブハウスの破壊や奇行で語られることの多い同バンドだが、初期衝動と自己嫌悪がゼラチン状にミックスされた歌詞と音楽性は、今なお新鮮。AA=、戸川純、BUCK-TICKをはじめ、どのアーティストも敬意タップリの本歌取りを実践している。YUKIがしっとりと幕を引く構成も心憎い!
今晩届いていたので、今聴いてます。やはりインディーズの方が!!!濃い!!!デスね素晴らしい。三角みづ紀ユニット、AZUMI、友川カズキ(御大!!!)、久土’N’茶谷、ふちがみとふなと、火取ゆき、竹原ピストル、、、皆凄いです最高。この後、血刃了、遠藤賢司(これまた御大!!!)、新垣優子さんの方々、、、皆さん、きっと外れ無しでしょうね。メジャー盤とインディー盤の聴き比べも最高に楽しいデスね。
ミチロウさん、昭和は遠くになりにけり
、、、デス!
当時、中学生のボクにはINUと並ぶ人生感が変わった1枚です。学生運動を体験しているミチロウの歌詞は、反社会性と文学的な要素を所々に感じボク好みで聴きまくりました。どこか計算されたアジテートはINUの町蔵とは違う本気なユニークさを感じました。「爆裂都市」で映像のTHE STALINを観て郡山にLIVEを観に行ったのがいい思い出です。控え室でぐったりしているミチロウ氏に声を掛けたのですが先程とは180度違うミチロウ氏を知り街談巷説とは違った内面は福島県人らしいと。
スターリンといえば、高校生の頃名古屋のライブ・ハウスにライブを見に行ってモヒカンの兄ちゃんたちに怯え、一番後ろの壁に張り付いて観ていたのを憶えています。この解散ライブも当時、今は亡きベータマックスのヴィデオ・テープで持っていたものをDVDで買い直しました。曲も演奏もベストといっていい出来だと思います。「アーティスト」からジャックスの「マリアンヌ」へ流れる辺りが特に好きです。以前テレビ番組に遠藤ミチロウがゲストで出ていたときに、大槻ケンヂに「ミチロウさんって30過ぎてライブで豚の頭投げてたんですか?」と突っ込まれて照れていた彼が懐かしい。
とにかく演奏が重く速く、強靭でしかも分厚い。ミチロウの詩というかストレートな、呪いのような叫びは、時代を超えて今なお心に突き刺さる。
彼らの最高傑作でしょう。確かにデッドケネディーズに似ている面(特に切りつけるようなギターのヘヴィリフ)もあるが、やはりスターリンは独特で異様なバンドだ。
大昔(この作品が発売されるはるか前)何度かライブを観に行ったが、こんな存在感のある異様な日本のバンドは観たことがない。この外側にも内側にも向かう、怨念のような激しい情念と暗さは、しいてあげれば頭脳警察に近いか。もはやパンクというよりもハードロックなので、メタルファンの方にも強くおすすめします。ジャケがかっこいい。
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