愛犬を亡くした私に友人が贈ってくれました。 とてもほんわかな温かい絵と文。 文字数も少なく、ひらがなで書いてあるけど、とても多くを含んでいる。 今はまだ、何度読んでも涙が溢れてきます。 だって、その天国がとてもすばらしくて、「うちの子もこんな天国にいるなら安心」て思えるからです。 すべての犬にこんな天国があるなら良かった、と。 本当に犬を愛する人が、書いた本なんだと思います。 何もかもがすてきな本です。
私が初めて知ったのはレンタルのディスクだったと思います。
ですが単に綺麗な映像で、心理的描写があまり自分に入って来ませんでした。
第1章、2章を見てそれっきりになってしまいましたが、文庫本を読む機会
があり、遅ればせながら上、中、下をまとめて購入しました。
しかしながら上巻の始めからの文章表現も難解…というかともすれば屁理屈
な問答に感じたせいか読が進まない感じもあったのですが、いつの間にか
惹きこまれました。
まず両儀式の人格の難解さ。
多重人格の小説は他に何度か読みましたが、この場合の焦点は人格同士のやりとり
にあるのですが、ここでは一旦は式と織のやりとりがあるように見えます。
ですが、追加されている最終章にあるように、やはり単純ではなく、しかしながら
肉体と精神をあたかもコンピュータの世界で言う階層に例える不思議さには困惑しながら
も考えると楽しくもありました。
こういった部分は映像だけでは認識がついていかなくて私はこのメディアで日本語の字幕を
つけての鑑賞になりました。
他、式の幹也に対する感情描写もやはり文庫本を見てからの方が楽しめます。
…と、ネタバレ的な事を書いてるようですが、これはまた受け止め方は人それぞれ
になる部分が満載で決して答えでもなんでもありません。私の単なる感想です。
恋愛の部分があるようで単なる依存と思うところもありますし、その依存こそが
恋愛の本質かもしれません。
なにせ式は異常者と言っているわけで普通のチャンネルでない部分をもっているという
事なんでしょうから。
また小説全体では恋愛どうこうというよりは人の起源、大元の話を言ってます。
こういった部分は宗教的で私のように一つの思想を追求しないと感じている自分と別の考え
もお持ちの方ではかなり違ってくると思います。
こういったジャンルは何なんでしょう?
某レンタルでは『魔界物』らしいです。
(ご参考までにkurozukaとか)
…と言うわけで思い切って購入しましたが、いいですね。これは楽しめます。
(とはいってもホラーなグロい部分に慣れないと駄目ですが)
声優陣は、両儀式の坂本真綾さんはエヴァンゲリオンでは真希波を演じてますし、
水樹奈々さんなど豪華ですよね。
今後出来るのであれば式と幹也のやりとりだけをまとめたりなんかして楽しみたいです。
幻想的な世界観。 どこまでも続く遠浅の海岸線に月が浮かんでいる。 浮遊感を感じるメロディに桑田のスライドギターがゆったりと泳ぐ。 この曲に時間の概念は存在しない。 波のようにいつまでも心の中に漂い続ける。
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