レコードで聞いて以来のファンです。 ようやくCDが手に入りました。 でも・・・・、レコードの方が・・・・。
ラトル先生は革新家らしく、いろいろがんばっている先生のようです。ほかの盤のほうが迫力あるみたいですが、私はこれが好きです。なにしろ曲がいいのですごくいいです。古いほかの盤も聞いてみましたが、こちらのほうが透明度があるようで。
弦楽とブラス系のバランスに気を使っているように感じます。この曲は、ややもすると「ドシャーン」ってことになりがちなので、派手にやりすぎると、静かな曲が沈んでしまいます。ベルリン・フィルの体質は国際派へ向かっているドイツ保守という感じで、ラトルさんがうまくコントロールしていると思います。
こどもに、せがまれて買った。小学2年生でなぜか太陽系の星でごっこ遊びをするのが今ブームなので、当該書の
宇宙の天体を第一人称で記述するところに、すっかりひきこまれた様子。たとえば、木星は「おれは、もしかしたら光り輝く恒星になっていたかもしれない。」と語り、小惑星は「おれたちゃ暴走族だ」と語る。息子のお気に入りはベテルギウス。巨大な赤ちゃんの絵に大笑い。宇宙への入門書というよりも、ある程度の予備知識があったほうが、面白いだろう。ポスターとしおりつき。ポスターはいまいちであった。読後に、この本をクイズにして遊んだ。息子にも、同じようなものを作ってみたら、と勧めたら非常に乗り気だった。図鑑好きなこどもにはおすすめだろう。おとなにも面白かった。
新世界交響曲で素朴ではあるがスケールの大きい表現に感動しましたが、
遅ればせながら「惑星」を聴きました。
迫力の「火星」繊細な「金星」スケールを感じる「木星」など、
録音の良さとも相まって素晴らしい演奏です。
基本的にN響は硬い響きという印象がありますが、
指揮者が代わると実力を発揮しますね。
前にも書きましたが、ラトル亡き後のBPOの音楽監督に推薦します。
冨田勲のシンセサイザーミュージックに初めて出会ったのは、最初、アメリカRCAが発売し、あちらではトリップ・ミュージックとして人気が高く、遅まきながら日本のRCAも発売した「月の光-ドビュッシーのピアノ作品集」でした。オリジナルはピアノ1台のために作曲されたものなので、シンセサイザー(当時は、単音しか出なかった巨大なコンピューター然としたもの)のテクスチャーに感激しました。中には、人の声を真似した「う~あ~」という音を入れるセンスに??と思いました(それが、残念ながら後の作品の欠点に繋がってしまうのだが)が、「月の光」は、まるで静かな水面に月のしずくが落ちるようなイメージで、大大感動!しかし、オーケストラ作品に挑戦したのは不味かった。さすがの冨田先生も、脱線してしまい、期待外れ、陳腐な作品に成ってしまった。このCDを聴いた後、ホルストの原曲のオーケストラ録音を聴いてみましょう。オーケストラ演奏の方が、聴き手の想像を駆り立てて、素晴らしく思えるはずです。私もクラシック入門は若きズビン・メータ指揮の「惑星」でした。その後CDでボールト盤や、デュトワ、バーンスタイン、マゼールなど10枚以上ありますが、冨田盤は、残念ながら負けています。どうせなら、もっとひねって「2001年宇宙の旅」のような、サイケデリックなアレンジにしても良かったのでは? 惜しい1枚です。表現が具象化されてしまい、聴き手の想像力にまかせてもよかったのではないでしょうか。
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