Blue-中村佑介画集
中村さんのイラストが好きで本をジャケ買いする自分としては、どこかで見たイラストばかりだったかな?とは感じました。まぁ絵が大きくて細部までってのは他の画集でも当てはまることですしね。。。
赤色エレジー (小学館文庫)
あがた森魚さんの『赤色エレジー』は今も時折耳にします。
この作品は60年代から70年代の日本カルチャーの記念碑の一つにあたるでしょう。
今も漫画は次から次へとジャンルを拡大していますが、この頃の漫画のムーブメントも凄かったですね。
林静一さんの作品は、読者の方が理解できなければ時代に後れているような錯覚に襲われるものでした。
コラージュのような手法で描かれたサブカルチャー臭の漂う作品ですが、それだけに今読んでも新鮮です。
若者。貧乏。孤独。恋。絶望。夢。
60年代高度成長の時代は大きな夢をもってそこに突き進んでゆくのが時代心理であったと思います。
経済の負の側面から始まった70年代で、逆に夢に見放された者、夢に取り付かれ貧しさから抜け出せない絶望感が時代を覆ってきたように思われます。
それにあわせて、絵のタッチ、表現形式が前衛的になってきました。
今から見るとポップアートと呼べる絵で、横尾忠則氏達に通じている感じがします。
この時代の感性は日本のカルチャーにあっていたのではないかと実に不思議な気持ちで眺めています。
若松孝二傑作選(5)アヴァンギャルド&フリー
「ゆけゆけ二度目の処女」は、その映像表現のみならず、音楽が素晴らしかった。
主演の秋山道男(当時は、秋山未痴汚)が歌うあの歌も入ってる。映画の音そのまま
ではなく、別録音された原盤のようであり、映画を観てなくても、アバンギャルド
な音楽に浸ることはできる。
こんな珍盤は、もう二度と発売されることはないだろう。
その意味でプレミアム必至。買っておいて損はない。
うた絵本「赤色エレジー」
なぜか、ディスク枚数2となっていますが、2曲入りの12cmCD1枚です。
盤起こしと言う事で、少し音が割れ気味な所もあります。
曲が余りに良いので、繰り返し聞いていると、私の場合、ノイズ・割れが、どんどん気になってきました。
絵本の方は、綺麗で、よく出来ています。
値段は、ちょっと高いと思います。
赤色エレジー [DVD]
懐かしの名作劇画の映像化。冒頭、壮年の男性(原作の漫画家であり本作の監督でもある林静一さんらしき姿かたちの人物)が、かつての4畳半を訪れ過去を振り返るというシークエンスから物語は始まる。しかし、林さんご自身は原作を描いていた当時には同棲経験がなかったそうで、また、主人公のように東北が故郷でもないとのこと。林さんも職業アニメーターであったことから、『赤色エレジー』があたかも私劇画であるかのように「誤解」(もっとも林さん自身それを楽しまれているように見えるけれど)されることも多いようだが、この物語は案外クールな視点から描かれているように思う。物語を断ち切るかのような、ラストシーンでの「幸子」の所作―全編新作の絵そして色彩―が本当にすばらしい。