アカイイト 設定解説ファンブック (JIVE FAN BOOK SERIES)
ゲーム中のイラストがふんだんに使われていて、プレイしたときの感動がよみがえってきます、
またゲームの中ではわりと長ゼリフで少々ダレがちだった、
日本神話や鬼伝説、対する鬼切り部等々についての解説も文章化されているので
じっくり時間をかけて読んで理解することが出来ます。
イラスト原画、ラフスケッチなども多数あり、
ゲーム作りの楽屋裏もしっかり見られて楽しめる一冊です。
さて、ユーズド価格が異常に高騰しているこのファンブックですが、
’07/4月に再販され、自分は通常の価格で入手出来ました。
赤い糸 DVDボックス
このドラマの内容はTVで見ました。
赤い糸で結ばれた男女二人が互いにひかれていくという古典的な物語を、現代的な脚色を交えて感動的な物語に仕立て上げられています。
南沢奈央演じる芽衣と溝端淳平演じる敦史が出会いと別れを繰り返しながら成長し、お互いに深く惹かれていくストーリーに感動しました。幾多の試練に遭遇しながらも人を信じる心を失わずに生きようとする芽衣の健気な姿勢、不幸な境遇の中で人に迷惑をかけまいと懸命に生きようとする敦史の強い心に胸を打たれました。心の琴線にふれる物語だと思います。
南沢奈央と溝端淳平および他の共演者のひたむきで純真な演技がすがすがしい感動を与えてくれます。
中には敦史の母親や友人がドラッグで苦しむ姿や、芽衣と敦史の友人が妊娠して悩む姿など少し刺激の強いストーリーもありますが、これも現代の高校生像の一側面として割り切ってとらえました。
全体として心にさわやかな感動を残してくれる物語です。
赤い糸【スタンダード・エディション】 [DVD]
中高生が舞台だが、大人の世界の様々な微妙なシーンが、
巧みに展開され、見応え、タップリ。
爽やかな初恋、長崎の魅力と共に展開。
純粋な友情と悲劇、非現実的ながら、人の道を厳しく諭すユニークな展開。
クスリとDV、現実の恐怖と悲劇。
挫折を繰り返しながら、成長する2人。
不思議な爽やかさ、体験なり。
SuperLite2000 アドベンチャー アカイイト
主人公が女の子、ヒロインも女の子の伝奇ホラーADVです。
吸血シーンは妖艶な雰囲気ですが、キスシーン等は無く、友情なのか恋愛なのか、
絶妙な絆の描き方がされています。
個人的にはこのさじ加減がたまらないのですが、百合物としては物足りないという方もいらっしゃるかもしれません。
この作品では、断片的に描かれる主人公の記憶、主人公を助けてくれる謎の女性等、
ヒロインを一人攻略しただけでは分からない伏線が各所に張られています。
その謎を残しながらも個々のシナリオは綺麗にまとめ、最後には謎が全て解けていく。
目が覚めるようなどんでん返しや、派手な展開があるわけではないのですが、地味ながらも伏線の張り方、回収の仕方がとても上手いです。
また、古事記や歴史等に関するイヤミでない程度のうんちくもなかなか面白く、
ストーリーに直接関係の無い部分は用語辞典として別にまとめられるので、ストーリーのテンポを崩さず楽しめます。
シナリオ、CG、音楽、声、どこをとっても平均以上の良作。百合が平気、むしろ好き、という方には是非おすすめの作品です。
ただし、「伝奇ホラー」とはいっても、全くと言っていいほど怖くないので注意。そちらに期待するとがっかりすると思います。
綾子とあかい糸―コシノ三姉妹の母の生涯
現在放映中のNHK朝のドラマ『カーネーション』の元本となっているのがこの本。NHKの特番などでも何度か紹介されていました。小篠綾子さんの人生を、当時の歴史や洋装史を混ぜ込みながら、丁寧につづられています。小篠綾子さん関係の本の中で、唯一、筆者がコシノ家の人ではなく、理系の大阪出身の女性。だからでしょうか?他の本では結構いい加減に書かれていた年代も順を追って記されており、しっかりとした内容です。また、他の本では全く触れられていなかったコシノ家の秘密(小篠綾子さんの本当の出身地や、コシノという姓に関する秘密など)にも筆が及んでいて、興味が尽きない一冊でした。NHKという公共の電波では触れられない、またコシノ家の人では書けなかったであろう秘密を知りたい方は必読の著!また洋装関係で論文を書かなければいけない学生さんにとってはバイブルになりそうな一冊です。私にとっては花マルの本でした!