Return to Childhood [DVD] [Import]
既に同名のライブCDが出ているので、それと同内容のため購入を見送っている人もいると思うが、収録日と会場が異なる。CDはオランダのティルバーグ013だったが、本作はパラディーゾという会場で収録されている。桟敷もある会場でステージに観客がなだれ込むような一体感を生む会場で、DVDに添えられたフィッシュ自身の解説でも、このパラディーゾへの賛辞が綴られている。
演奏のほうはバックメンバーが前作「Field Of Crowes」から一部変更となっている。ギターは元Big Countryのブルース・ワトソンから長年の友人アンディ・トゥリルに代わり、またバックヴォーカルには黒人女性のデボラ・フレンチが起用されている。あとはここ数年変わらずの固定メンバーだ。
サウンドは、技巧を抑制しつつ安定感を醸し出すドラムのジョン・トンクスとソロデビュー以降フィッシュを支え続けてきた盟友フランク・アッシャーの2人の活躍が著しく、マリリオン時代の名作「Misplaced Childhood」完全再現が売りの本作にあって、単なるコピーに陥ることなく、骨太で豪快なサウンドにより、名作を繊細さ一辺倒ではなく、男の哀愁を醸し出す解釈にまで高めている。
フィッシュも、奇跡的に高音部もシャウトし、名作に新たな生命を吹き込んでいる。ソロの名作を前半部に持ってきているが、これも手抜きなしの真剣勝負。「Misplaced Childhood」での高揚感、ファンとの一体感はいうまでも無し。
マリリオンのファン、フィッシュのファンもともに心豊か「Misplaced Childhood」発売30周年を祝える充実の作品だ。
幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))
今更ながら読んでみましたが、やはり噂に違わぬ名作でした。
「宇宙の大人」たちの深遠な考えは及びもつかず、それゆえに
人類は「幼年期」というわけですが、非常に奥が深いテーマです。
ある意味哲学的ですが、エンターテイメントとしても優秀で、
今読んでも古さを感じさせない、普遍的な面白さがあります。
全く難解なことはありませんから、味読の方は是非手にとって
みて下さい。
幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
本当にこれが「古典」?と思う。50年以上も前に刊行されたとは思えない新しさがある。
真実の一部をきりとった物語だからここまで読み継がれるし、今なお「気づき」を与えてくれるのだと思う。
単純に娯楽としてうけとることも楽しむ事もできるし、器の大きい物語だと思う。
特に後半、オーヴァーロードとジョージとの会話にゾクリとした。
最近スピリチュアル系の本を読んでいるが、1年ぶりに本書を再読して
いろんなところでいろんな人がいっている事がすでにここに書いてあったのだと気づかされた。
まえがきに第一部を書き直したとあり、
最初は「なんだかんだ言っても内容に自信がないから書き直したってこと?」と疑ってしまったが
おかげですんなりストーリーにはいっていくことができた。
いま、本書を発刊してくれた光文社と訳者の池田氏に感謝。
子どもの頃の思い出は本物か: 記憶に裏切られるとき
自分が経験したと思い込んでいる自分の記憶は実はあいまいなものであり、外部からの情報により変化するものであることを研究した本です。過去の記憶がいかに頼りにならないか、そしてその頼りにならない記憶をよみがえらせ今の問題を解決しようとするセラピーの問題を明らかにしています。過去の記憶が頼りにならないと知ることは、現在の自分の行動の言い訳を過去の記憶に求めようとすることの危険さを認識することであり、一度は読んでおくべき名著だと思いました。
The Wonderful Wizard Of Oz: A Commemorative Popup (The Childhood of Famous Americans Series)
アリスとオズ、両方買ってみました。
両方とも噂どおり、素晴らしい出来です。
写真より実際目の前で見ると、素晴らしさがよく解ります。
2つを比べると個人的にはこちらのオズの方が好きです。
オズの方が
(紙でこんな楽しみ方が出来るなんて。)
と驚いたからだと思います。
膨らんだり、回ったり、覗いてみたり、光ってみたり、
何度眺めてもワクワクします。
この本をみて驚かない人は絶対いないと思います。
お手元に置かれてみてはいかがでしょう?