ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド
一線を超えてタイトになった2011年一番乗りの珠玉のメロディー。
夢から醒めたのか、彼らの最新作であり最高傑作。
特に8-9曲目からラスト13曲に至る甘いメロディーとギターノイズの空間は彼等のサウンドの集大成。
V [ビジター] 〈ファースト・シーズン〉コレクターズ・ボックス [DVD]
初めてDVDBOXで買いました。ケチな私が。
結果は満足です。面白くて、3日間で見ました。
シーズン2が楽しみです。
欠点はオリジナルに比べ、話しを引っ張ります。
V 〈セカンド・シーズン〉コンプリート・ボックス [DVD]
前作楽しめた人は楽しめると思いますが、正直打ち切りになったのも頷ける出来でした。
と言うのも話が広がらないです。
話数が少ないのに対して1話1話何かしら起きますが、核心に迫るような事は全然でテンポが悪いです。
また1話見逃しても、どうって事なく危機感感じるシーンがほとんどないので次第に飽きてきます。
シーズンフィナーレに近づいてくると面白いですが、やはり予算がかかる物なので引き付ける物がないと難しいと思いました。
また、前回に比べると控え目にしてる方だとは思いますが結構グロいシーンがありました。
実は裏で繋がってたりと思わずニヤっとさせるシーンも度々あったりしますのでつまんなくはなかったですが期待してたよりって感じでした。
サラコナークロニクルズと同じ道を歩んでます。
あれと同じで次の展開が気になる状態で未完になってしまったのは残念です。
やってればシーズン2より面白くなったんじゃないかと思いました。
出し惜しみしなければと残念に思いました。
ジョン・ボールの夢 (ウィリアム・モリス・コレクション)
表紙の絵に惹かれて手に取った。ウィリアム・モリスの花模様。草花に「力強い」なんて形容詞は似合わないけれど、モリスのデザインには、どっしりとした安定感と、軽やかさの両方がある。モリスは装飾芸術家であると同時に、ファンタジー作家であり、社会主義の運動家でもある。『ジョン・ボールの夢』は、1381年にイングランドで起こった農民反乱を扱う。19世紀のロンドンに住む主人公が、夢でワット・タイラーの乱ただ中の村に迷い込むという設定で。そこには、鮮やかな色彩に満ちた中世の村が広がっていた。土地と共に生き、飲み、かつ食らい、語らう生命感あふれる人々がいた。たとえ、戦いの前であっても。
それぞれの時代には、それぞれの問題があって、その時代に生きる人間には、解決法はおろか問題そのものも見出せないことがしばしばある。しかし人間は、「自然」を離れては、繰り返す「歴史」を無視しては生きていけないのではないか。モリスのメッセージは、表紙の花模様にも生きているようである。
世界のかなたの森 (ウィリアム・モリス・コレクション)
中篇といって良い短さでコンパクトにまとめられた本書は、中世の騎士道物語の冒険の要素、妖精物語の神秘的な要素がとりこまれ、とりわけ美しいファンタジーに仕上がっています。
登場人物の設定や、物語の細部のエピソードは、けっこう生々しく、おりおり凄惨な場面さえ語られますが、実際に読んだ感じはとても爽やか。
木々の密集した森の中の、むっとするような緑の匂い。小川の水の冷たさと美味しさ。地面をおおうばかりに咲き乱れるちいさな草花の色。読後に思い出すのは、なぜかそういった感覚ばかり。
これは神話や伝説にならった、モリスの簡潔な文体によるものだと思います。
微にいり細をうがった生々しい描写などひとつもない文体は、出来事や事件の合間あいまに読者を立ち止まらせ、読者自身の自由な想像を促します。
わたしたちはそうして立ち止まるたびに、モリス独特の、みずみずしい自然にあふれた物語世界の空気を、存分に味わうことができるのです。
現代の小説も良いけれど、古いロマンスを読むことも、また素晴らしい読書体験です。