Dustin Hoffman - The Flea Takes A Holiday
![]() The Graduate (1967 Film) |
「卒業」という映画は何度も名画座で見た好きな映画だ。アメリカン・ニュー・シネマを代表する作品と誰もが認めるだろう。そして、この2007年デジタル・リマスターのサントラ盤もそこそこ面白い作品だと思う。ジャケットにS&Gの名が大きくフィーチャーされているが、半分弱はD.グルーシンの曲で、当時の有閑マダムの世界を彩るBGM的な役割を果す。それらの曲とS&Gの名曲とが同居して映画の世界を象徴している。ただ、私は本作でのD.グルーシンの曲はそれほど好みではない。
S&Gの名曲を目当てにするのなら、オリジナル・アルバムあるいはベスト・アルバムを求めればよい。なお、本作に収録されている「ミセス・ロビンソン」は断片であって、この名曲のフル・ヴァージョンはS&Gの次作「ブックエンド」に収録されているので、S&G初心者は注意を。S&Gの曲では「サウンド・オブ・サイレンス」が本作の最初と最後に2度登場するが、最初のものは大ヒットしたフォーク・ロック・ヴァージョン。最後のものは、「水曜の朝、午前3時」版と同様のアコースティック・ヴァージョンだが、曲の終末部で詞を歌わず、ハミングしている。スタジオ録音のものとしては、この曲の現在入手可能な第4のヴァージョンということになる。この貴重なヴァージョンがあるので、少しおまけして星4個の評価とする。S&Gファンとして彼らの作品を揃えるときには本作を一番後回しにして構わないだろう。 |
![]() カンフー・パンダ スペシャル・エディション [DVD] |
CGアニメによるカンフー・アクション映画の一つの到達点だと思います。
ブルース・リーで始まり、ジャッキー・チェンやジェット・リーなどのカンフー・アクションを調べ尽くしており、笑いあり、アクションありですごく楽しめました。 一方で、CGやワイヤー技術が発達している現代にも関わらず、昔と変わらず、生身の体を張って、肉体の限界を追求した映画「チョコレート・ファイター」も、実写によるカンフー・アクション映画での一つの到達点だと思います。 |
![]() ジャンヌ・ダルク [DVD] |
この映画ほど歴史の勉強になるものはない。事実はどうあれ、興味はつきない。テーマは ”人は子供時代にあまりにも恐ろしい事、辛い事を体験すると、大人になってからのその人にとっての神が神経症という名の悪魔を患う”という重いものだろう。実際、歴史としてこういうことが起こったかどうかは、たいして問題でない。ありそうな事で十分なのだ。スケールも見劣りするし、内容もずっとお粗末だが、男女の差こそあれ、政治好きの私としては日本の今だったら亀井静香に似ていないでもないと思う。つまりこうした神経症の人々が一番苦手なのは、この映画のジャンヌ・ダルクのように戦争の作戦会議のような場面なのだ。感情よりは理性を要求される場面で悪魔が暴発することになる。非難しているのではない、同情しているのだ。ところで、理性が感情に負けない人間として17世紀のオランダの画家・フェルメールがいる。それは”宇宙”という視点をもっているからできる。詳しくは「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著を読むことをお薦めしたい。 |
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