監獄ラッパー B.I.G. JOE 獄中から作品を発表し続けた、日本人ラッパー6年間の記録
麻薬密輸の容疑で異国の地に収監された日本人ラッパーがいる。僕にはその肩書きだけが一人歩きしている気がする。
北海道でヒップホップを語るならば、まずこの人が真っ先に出てくる。彼を札幌のヒップホップシーンで知らない奴はまずいないだろう。
彼のキャリアと実力は世界中に腐るほどいるラッパーの中で数少ないホンモノだから。
僕自身、B.I.G. JOE率いるMIC JACK PRODUCTIONの1stアルバムを初めて聞いたとき、こんな凄い奴らが日本にいたのか、と心の底から嬉しく感動した。
とても自然体で音楽を心から楽しんでるのがレコード越しに感じ、特にその中でもB.I.G. JOEのリリックは叙情的でもあり、官能的でもあり、聞き手の心をガッチリと掴んで絶対に離さない。『天才』と一言で片付けるのは簡単だが、彼にはそれらのリリックを生み出すリアルな経験とバックグラウンドがあるのだろう。
誰もが出来ない体験をした彼が獄中で何を学び、感じたのか、そして彼の豊かな表現力によってその経験や学びをこれからどう僕達聞き手に伝えてくれるのか楽しみです。
Keep Your Eyes on B.I.G. JOE in 2011.
監獄ロック 没後30周年メモリアル・エディション [DVD]
構成、演出… チープな合成画像以外に現在(いま)の映像作品と比較しても、アナクロニズムを微塵も感じさせない作品です。
金銭を巡るトラブルに甘い誘惑、契約上の地位の移転に蜷局巻く人間模様などは、どれも今尚垣間む"ドラマ"に過ぎない。
そして何より、この作品の神髄でもある"エルヴィス・プレスリー"の圧倒的な存在感。彼の役者冥利に尽きること此の上無し。
スクリーンで色褪せない歌と共に一際異彩を放つ若き天才の姿は、まるで時代を物ともしないオーラすら醸し出すかのよう。
そんな彼が作中、周囲からの信頼や歌を通じて"愛"の意味を知る。その時彼は不死鳥の如くよみがえった。
エルヴィスの歩む道たるシンデレラストーリーはそう、"愛こそ掛替えのない財産"なのだと、見る者全てに教えてくれるでしょう。
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父に勧められて見ました。最初はモノクロの映画なんて・・・と思っていましたが、そんな私が馬鹿でした。色っぽいエルビスが歌って踊って、最高の作品です。ファンじゃない人も一度は見た方がいいですよ!世界が変わります。