大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 【DVD 】
全体的にいえば、いま一つだったきはする。
地獄の描かれ方もそんなに驚くほどじゃなかったし、そんなにハラハラドキドキもしなかったし、考えさせられたり感動することもなかった。
それだけで言うならば、星は2個でもいいと思う。
星を3個にしたのはキャストと、最後にあることを感じたからだ。
キャストはよかったと思う。
主演の二人はもちろん、脇を固める俳優もよかった。
キャスティングには◎をつけてもいいと思う。
見終わったときに感じたのは、「マンネリになった時には刺激が必要なのかもしれない」ということだ。
この映画は新婚なのに倦怠期を迎えたような夫婦を中心に描かれているが、夫婦に限らず情熱が冷めることはよくあることだと思う。
そんなときに必要なのは“刺激”だということを教えられた。
それを受け、かつての情熱を思い出したり、新たな発見があったりする。
でもそれは待っていてはいけない。
本作の大木夫妻は、たまたま巡り合った占い師に導かれて地獄に行き刺激を受けることができた。
しかし、多くの場合そんなことはまずない。
だからマンネリを感じた時には待っていてはいけない。
それを与えてくれそうな人に会ってみたり、本を読んでみたり、アンテナを上げてみたりすることが必要だと思う。
生活にマンネリを感じているような人には見てほしい。
そして“刺激”の必要性を感じてほしい。
KIMONO姫―アンティーク&チープに (6) (Shodensha mook)
表紙があまりにポップでキュートなので若い女性の本と
決め付けていましたが…この(6)はなかなかどうして…
パラッとみて、いつもさりげなく嬉しそうに着物を楽しんでいる
樹木希林さんと特集がでていて、思わずレジに並んでました。
樹木さんだけではなく、ふだんから着物を知り尽くした
様々な分野の方が特集「キモノ 春夏秋冬」に登場。
その大トリに、先日なくなられた高田喜佐さんが笑顔で
載っておられました。喜佐さんは私達クロワッサン世代に
とっては憧れの女性。病気の中での取材だったのでしょうに
構えることない自然な笑顔と着こなしは流石と思いました。
特集最期のページ左下に「春夏秋冬…ひとまずオワリ」の
文字と一緒に、喜佐さんの粋な後姿が…
思いがけないところで、喜佐さんとお別れできた気に
なりました。
型にはまったキモノからの脱出を図りたい人にも
良い刺激になりそうなこの(6)
楽しく着られることも、とても大事と思うこの頃
ぜひ、表紙にびびってないで、手にとってご覧あれ…
人間コク宝
はたして吉田豪は「濃い人」を愛しているのだろうか。確かに「本人以上に本人に詳しい」に偽りなし、すごい情報収集力で、史上最強のインタビュアーでしょう。
主観と客観のズレてる人々を茶化す気は毛頭ないのは確かです。しかしぞっこんほれ込んでる、というのは微妙に違うような気がします。
入れ込んではいるが、ほれ込んではないというか・・非常に微妙な立ち位置から、自分も含めて客観的に冷めて眺めている。水道橋博士ともまた違う。むしろ、吉田豪の業に怖さを感じる本でもありました。
ローリーはたまたま鬱だったのか、会話がかみあわないが、他はすべてばっちり。
特に内田裕也のインテリジェンスには驚いた。井筒監督を非難しつつ、「ガキ帝国」は評価してるし、過去にこだわる人かと思ったら常に現在の才能を見ている人なんだなあと感心しました。
その内田裕也を「自分の家のことちゃんとしないで何がラブ&ピースだ!」って殴った樹木希林夫人もすげーなー。
それにしても、すべての濃い人脈は勝新にたどりつくのだなあ、と改めて勝新の偉大さを思い知らされました。文春から出てた未文庫化の勝新対談集「泥水飲みの浮き沈み」は面白いですよ。中古本に少しプレミアついてますが、必読です。たけしを完全にコケにしてるし。
Gold~J-POP CLASSICS ソニーミュージック編
異邦人は三洋電機のテレビのイメージソングだった。最近の家電メーカーはエコという言葉をよく使うが、家電メーカーのイメージ戦略はこの頃からあった。
いい日旅立ちは赤字を抱えていながらも古き良き時代の国鉄の代表する曲である。雪解け間近の北の空に向い過ぎ去り日々の夢を叫ぶ時 ああ日本のどこかに私を待ってる人がいるという歌詞、国鉄のローカルな部分を北の空にという言葉に仮借して、ポスターからCMまでこの曲を使った、作詞作曲谷村新司という、宇崎竜童、阿木耀子路線から外れながらも、山口百恵の代表曲といわれるまでなったという、国鉄という存在を人々から忘れられなくしたすごい曲です。
CMのカップリングというのは昔から売れる曲の条件ですが、ソニーというレーベルの幅の広さといかに音楽界と世の中に歌を通じて影響を与えてきたかを思い知らせるCDだと思います。
THE GREATEST HITS OF HIROMI GO
最近の若い人って、歌上手じゃないじゃないですか。歌唱力以外のところで人気を集めていて、肝心なところはその人気がカバーしているという、何とも悲しい感じです。
70〜80年代を生き抜いてきた歌手は、やはり歌唱力があるので、何十年経っても聴ける。ファンじゃなくても認めてしまうもの。