Complete Best 1974-1997+LIVE アナログ(紙ジャケット仕様)(DVD付)
伝説のブルース・バンドの決定版だ。あまりにコテコテなんで好き嫌いは分かれると思うがブルースはロックの原点でもあり不幸そうな歌詞も憂歌団が演奏する事によって、また聴こえ方や感じ方が違ってくる。
音源だけだと、このギターどんなふうに弾いてんのかなぁとか思ってたフレーズも今回はDVD付きなので、なるほど、そうだったのかと納得したり。歌好きな人も勘太郎さんのギター演奏もミュージシャンが憧れるバンドでもある。
今のJ-POPと呼ばれている音楽とは、まったく、かけ離れた世界観。それは人生をも変える魅力が潜んでいる。
Blu-spec、紙ジャケ、DVDと大盤振る舞いとは、こういうアルバムの事だ。ビールに、たこ焼きでも、つまんで素晴らしい演奏を楽しもうじゃないか。
Kimura sings Vol.1 Moon Call
まずは梅津さん、こんな素敵なアルバムをつくってくださって本当に有り難う。
学生時代から憂歌団を聴きこみ、ライブにもせっせと足を運び、木村さんが日本最高の歌手と信じて疑わない私。こんなに幸せそうに気分よさそうに歌を歌う人をほかに知らない。ジャズもボサノバもロックも何だって似合ってしまう。一瞬で「木村節」にしてしまうのになぜだろう、このクセのなさ。清潔さ。欲も得もない人柄がにじみ出て、ただただ幸せそうに丁寧に歌う。ファンにはそれがたまらない。静かに、シブく、軽く、時にはすごみさえある。そしてこの抜群のリズム感!
何といってもアレンジが素晴らしい。梅津さんはじめライブ(6月JANUS最高でした)の出演者が、力の抜けたかっこいい演奏を披露している。みんながプロで、みんなが本当に音楽を愛しているのが伝わって心が温かくなる。
これが木村充揮の不思議なところ。歌い手の役割をきっちり果たしつつ、楽器にも同じだけ歌わせてしまう。一緒に演奏する人も、いつも本当に楽しそう。この世にふたつとない天使のダミ声、これからも大事にしてほしい。
SPACE SHOWER ARCHIVE 憂歌団 LIVE 9212 [DVD]
「A.O.R」の音楽ツアーです。この時期の鈴木慶一のボーカルははっきり言って最悪ですが、それを吹き飛ばすかのように武川雅寛の演奏には今観ても鳥肌ものです。
「幸せな野獣」のヴァイオリン&トランペット片手吹きは名演奏です。
憂風 GON-TA TOUR ’93 L [VHS]
憂歌団のファンでも、まだ知らないという方でも、このビデオを観れば、生のLIVEを体験した気分になれます。
ヘタに誇張せず、シンプルにその魅力自体を出している。
打上げやレコーディング時などの憂歌団もLIVEだけでは観られない映像なのでまたファンになる要素大のビデオです。
生聞59分 (紙ジャケット仕様)
ファーストとセカンドに続いて発表された憂歌団の初のライブ・アルバム。アタマの木村秀勝のとぼけた「あ、あ、ワンツースリー」というマイク・テストの声が既に憂歌団らしく、ほんわかした気持ちになれます。客の反応も非常によく、「パチンコ」や「君といつまでも」「憂歌団のテーマ」などファーストとセカンドに入っていなかった曲も最高で、その場にいるような幸せな気分になれます。ライブ・バンドとしての憂歌団の魅力がぎっちり詰まった、日本の音楽史に残る大名盤と思ってます。大満足の一枚です。
なお紙ジャケは非常にしっかりしたダブル・ジャケで、当時の解説もちゃんと入っていますので探す価値ありです。
ところで、「嫌んなった」が以前に河合塾のCMに使われたって聞きました。すごいですよね(ほんとかな?)。あと「憂歌団」が「ブルース・バンド」の訳であるように「生聞」は「ライブ」の訳でしょうが、なんて読むんでしょうね?まわりでは「なまぎき」と言ってましたが。