当時の等身大の彼女を詰め込んだ自己紹介的な1st。ボーカル表現の幅を広げ彼女の多面性を魅せた2nd。
そして今回の3rdは、アーティスト”木村カエラ”を確立させたことで辿り着いた現時点での完成形である。
歌詞では、彼女の個性的世界は健在だが洗練されシンプルになったよう。しかしその分、歌詞に
込められた彼女のメッセージがより心に響いてくる。
そして、この歌詞だからこのメロディ・アレンジでこの歌い方で・・と、どの曲も1本筋が通っており無駄が無い。
表現にブレがない。確かに彼女はアーティストとしてある到達点に達したようだ。
個人的には、いかにも彼女らしい「きりんタン」、改めてイイ曲だなあ〜と感心してしまった
「Snowdome」がオススメ。
これ1枚で十分タッチを楽しむことができます!全体的にどこか懐かしく(私まだ15歳だけど…)チョット癒し系です。★4つじゃないのは声優さんの歌がないから。やっぱりたっちゃんとか南ちゃんの歌もきいてみたいもんね☆とにかくタッチにはまってる人はこのCDから買いましょう!
残念ながらTVドラマは観たことがないが、最後の家が流されるシーンで話題なったことは聞いていた。
読み始めると当時の世相がちりばめられ、一見平穏な家族が皆秘め事を抱え、それらが露わになり一気に家族崩壊に向かっていくという山田太一のドラマでよくみかける最後の大喧嘩ドタバタのような、話の急展開が楽しめた。
よく、こんな普通の日常の中からネタを考えたものだと思う。
ぜひ、TVドラマの再放送を熱望する。
それまでのホームドラマはいわゆるコメディー調やほのぼの調が多かったがこのドラマは違った。主人公が痴漢行為をしたり、その妹が不良グループに入ったりと冒頭から波乱含みの展開だった。それらを知らない両親。主人公の兄貴は自分のことしか考えていない男。そういう家族のあいだで秘密が徐々に明らかになり家庭内に波風がたってきたとき、父親が突然病気に倒れる。その時家族は?といったドラマである。 放送当時は話題になり、非常にショッキングなドラマだった。私の今まで見たドラマの中でも一番印象に残るもののひとつだ。DVD化は遅きに失した感さえある。脚本は山田太一でその後の「岸辺のアルバム」はこの作品が元になっているのは明らかだ。 まず父親役の小林桂樹の圧倒的な演技が素晴らしい。演技を感じさせない演技力で自然にドラマの中に引き込まれてしまう。今これだけの俳優がいるだろうか?主人公の小倉一郎の飄々とした自然な演技も違和感を感じさせないうまさ。さすが、子役あがりの人である。若き日の林隆三も見られるし、浴槽のCMで話題になった高沢順子も好演。それらを見守る一番可哀想な母親役の久我美子も適役だ。火野正平、桃井かおりが出ていて若い姿が見られるのも今思うと儲けもの。 どこがショッキングなのかは買って見ていただきたい。本当にドラマが年齢に関係なく生活に寄り添っていた時代の名作だと思う。 直接関係ないがTBSのドラマは、他にも名作は多いしビデオとして残っているのだから、出して欲しい。同時期の田宮二郎主演の「知らない同士」は傑作なのでぜひとも。
アルバムリリース当時あまりパッとしない、よく分からないアルバムというのが正直な印象だった。「VISITORS」ほどの衝撃もなく、シングルの寄せ集めという印象も確かに強かった。しかしこれが3年にも及ぶ(Sg「ヤングブラッズ」発表から「横浜スタジアムミーティングまで)大事業だったとは本作を手にするまで知らなかった。この間ラジオでの活動、雑誌の編集、個人レーベルの設立、プロデュース活動等あらゆる活動が「Cafe Bohemia」というコンセプトでその核にAl「Cafe Bohemia」があったとは最近のインタビューを読むまで分からなかった。本作はそういった経緯を音源はもちろん未発表映像、インタビューで構成し解説してくれている。とりわけ必見はやはりTVK「ライブトマト」からの映像だろう。 なかなか一人ひとりが成熟した「個」になり難い現在の日本でこうしたロック作品が存在するという事は有効で心強い、と言うのは大袈裟で安直で言い過ぎだろうか。こうなってくると「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の20周年に嫌が応でも期待が高まる。
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