デザインは最高。遊び心をくすぐる。みやすい。惜しむらくは、ベルト、これだけ太いとしめるのがなかなか大変。パチン止めの方が、ベルトの革がしわしわしなくていいと思う。それ以外はいうことなし。
80年代前半の東京の普通な家族の物語なのだが、コミカルなのにシリアスでもある不思議な魅力をもつ映画。ストーリーとして特筆すべきものはない。高校受験生を抱えている父親が家庭教師を雇う。家庭教師を演じる松田優作がそれ以前の彼を知るものにはビックリ、というくらいの変貌ぶりで、この面白いキャラクターを絶妙に演じている。他のキャスティングもいい。伊丹十三と由紀さおりの夫婦の関係がこれまた不思議な感じで面白い。映画全体のトーンとしてはコミカルなのだが、不思議なシリアス感があり、日本の家族の変質、親子のディスコミュニケーション状態を絶妙に描いている。その象徴が意図的に作られた細長い食卓で家族が横一列で食事をするシーンだろう。このアイデアには舌を巻いた。このシーンは何度見ても可笑しいし、家族の関係をわかりやすく示している。日本映画には珍しいタイプの映画で森田監督のマスターピースといってよい作品でしょう。
スルーしていました、私は「女子高生」は新旧共に大好きですが、「同棲レシピ」はいまひとつノレ無かったので。 好レビューが載っていたので手にとって見ると、意外(失礼!)な傑作です。1-2巻通しでの評価です。
一家全員漫画家という特殊環境を愉快な漫画に仕立てた本作、 家族の暴露はスゴいの一言。特にお母様のキレっぷりは必見、妹の情操教育を姉が心配する環境に吹き出す。 エロ漫画作成編では、編集者に原稿をたたきつける部分の一言と「枯れた」オチが素敵。 「女子高生」アニメ化の内情描写では、業界にスレた作者が見事なブレンバスターを喰らって撃沈。 作者ご本人の病弱ぶりのご紹介では、接骨院との先生とのやり取りにおいて、クリエイターの脳内は麻薬でもキマってるのではないかと心配になるほど。 能天気というか壊れているというか。やめさせないご両親も何気に豪快・痛快です。 (高いところに上った時、私も飛んだことあります。でも、頭ぶつけて一回でやめました。)
こんな内容の漫画なのに、読み終わった後、素敵な家族を感じさせる本作品。 「大島永遠」の過去作の一つでも、面白いと思った方は是非手にとって見ましょう。
最近のドラマは微妙なものが多いと思っていた・・・ そしておれはこのドラマと相対し内容をみた・・・ うっおーっ!!くっあーっ!!よかったーっ! へぇ・・・なかなかのコメディドラマだわねぇ しかもうまく家族愛や人と人との繋りの大切さを演出するなんて・・・あんがいいい腕前じゃないの このドラマをみて「うちの家族もあんなのだったならなぁ」とか言ってる人!自分の家族もだいたいそんなもんですよ! お互い信頼し、思いやり、理解し合えばあんな素敵な家族になります! さっきの台詞を言ってる人にはそれがわからんのです!(でもやっぱり難しいよね) 家族みんなで見るといいんじゃないかね、皆しゃん? 僕がおすすめするこのドラマ! 君たちもぜひ激買してくれ!!
日日日先生の小説「狂乱家族日記」はいよいよ次回からラストエピソードのようですが、それに先だって番外6冊目が出ましたので読みました。
今回は本編における裏社会編の舞台だった帝都最大の繁華街・正夢町を中心に書かれてますが、収録されているのはその裏社会編の前のエピソードなのでご注意下さい。と言ってもこれを読もうという人の大半は分かっているでしょうけど。
で、収録されている話ですが、そのずれまくった感性と行動で凶華達とは違った方向で私達に強い印象を与えてきた、つぶらさんこと湿沢つぶらの初登場となる「屍体処理屋のつぶらさん」、本編・番外を通して作品中屈指の男前であるあのキャラクターの過去を描いたハードボイルドもどき(何故もどきなのかは実際に作品を見れば分かります)「二十六時に遊びにおいで」、これまで色々なキャラクターが番外で語り手を務めてましたけど、流石に犬は初めての「名犬ミミックと山羊座事件」、ストーリーそのものよりもあの灰谷先生が結婚していたことの方が驚きだった「羊さんの沈黙」、そして正夢町関係者でほとんど唯一と言って良い普通の人間・桂林道と、ミルカトピのほんわかまったりした関係のその後を描いた書き下ろし「あなたを月につれていくから」の5編です。
以前から本編などで正夢町の場面を読んでいて、菊地秀行先生の魔界都市シリーズに雰囲気が似てるなと思ってましたけど、今回のあとがきで日日日先生も読んでいるようですね。でもまあ狂乱家族日記ですから、影響を受けてはいても結局はギャグになってしまうようですけど(笑)。
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