タミヤからBT42が発売される日が来ようとは・・・
初回版には、パローラ戦車博物館に収蔵されてるBT42実車写真カラーリーフレットが付いています。
お早めに。
ホフマンはドイツ文学の作家として有名です。しかし皮肉なことには、本人は音楽こそが最高の芸術だとして音楽家として名を残したかったそうです。クライスレリアーナ(ホフマン全集でないと読むのが難しいかも)は小説と言うより音楽論ですし。 皮肉なことには、コッペリア(オランピア)やクルミ割り人形、砂男など彼の作品はバレエやオペラになっています(ホフマン物語など最たるものでしょう)、クライスレリアーナはシューマンが「クライスレリアーナ」として音楽として残っていますが、彼の作曲作品は滅多にお目にかかれません。ちなみにE.T.A.HoffmannのAは本名でなくアマデウス・モーツァルトからとってつけたものです。 このCDに納められているホフマンの作品は彼の傾倒していたベートベンやモーツァルトの影響を受けた音楽です。仮定ですがモーツァルトが長生きをしてベートベンを意識して書いた曲だと言われると信じてしまうような傑作だと思います。 後期ロマン派の音楽としてもっと評価されても良いのではないのかなと思ってしまいます。
世界中が非常にきな臭くなってきた1935年(昭和10)から1938年(昭和13)までの駐ラトビア公使館付武官(1937年から兼エストニア、リトアニア)、1940年(昭和15)から終戦までの駐スウェーデン公使館付武官の小野寺信少将、その伴侶である小野寺百合子夫人の見た戦時中の在外公館、情報収集、社交界、生活を綴った物語である。時代は中国戦線が拡大の一途、芳沢謙吉大使の仏印交渉、野村吉三郎大使の日米交渉、しかし日本軍の作戦は止まらない。読みどころとしては、当時の外交官の社交生活、ドイツ・イタリアの枢軸国とソ連やイギリス、その他隣国の間の情報合戦、小野寺武官の情報発信に対し陸軍中央のベルリン情報一辺倒の姿、これらが克明に記されている。バルト3国やスウェーデンに駐在した大戦中の記録は希少価値で興味深い。まずは外交官の社交界だが、ディナー、ランチ、ティー等の公式パーティから婦人の家庭ティーパーティまで、それは大変である。情報収集源の確保と付合いは駐在武官の力量であり、また非常に危険な世界だった。武官夫妻の重要な任務は暗号書の保管管理と暗号電報送受信だ。独ソの戦況報告やドイツの出方について送信しても参謀本部は信じない。彼らが信ずるのはベルリンの大島浩大使だけで、それは誤報・判断ミスが多く、中央はそれで戦況を判断していた。よって当時の欧州にいた日本人でドイツの敗色濃厚を知らないのは、ベルリンの日本大使館と武官室だけと陰口が叩かれたものだ。本書を読んで感心はしたが、一方で戦時中に中立国スウェーデンに駐在、牛豚肉は配給でも物資や魚は豊富で、コックも女中もいてお客接待が多く・・との記述に戦地や国内の同胞と比べ違和感も覚えた。また最終章の「人の絆」での一戸家・小野寺家の華麗なる一族の詳しい紹介と閨閥に、思わず「頭が高い」と言われたようで平伏してしまった。
|