「剣客商売」…このタイトルを知らない時代劇ファンはいないだろう。言うまでも無く今や時代劇界にその名をとどろかす名作の1本である。その剣客商売のスペシャル版の第1作であるこの〜助太刀〜は、レギュラー陣の重厚で確かな演技は勿論の事、ゲスト陣の演技も目をひく。特に物語のキーマンとなる、酒井道場の入婿、酒井忠兵衛役の山田純大の悪役ぶりは圧巻。その前年まで演じていた人情家の格さんが記憶に鮮明なだけにことさら印象深い。…人々を欺きながら、栄達しようとした酒井忠兵衛…危険で、だが哀しい男の色香を感じさせる彼に虜になる女性も多いかも知れない。
勿論、時代劇ならでは殺陣のシーンも見応え充分。時代劇ファンならずとも見て決して損のない一品である。
素直な作品。しかし非常に印象深い。
大食いの霊感が強い女の子・尽子が主人公。 あえてわかりやすく言えば、ギャル○根が霊能力を持つ感じ。(キャラクターは違うが) 内容は、幽霊・怨霊を通じて日々の些細な問題を解決していく物語。
構成がしっかりしているので、あっさりすぎる程に読みやすい。 また少女コミックならではの幽霊描写・表現が巧みである。 少年漫画「地獄先生ぬーべー」とは似て非なるもの。 一読の価値あり。幽霊好きならなおよし。
今後に期待できる良作。
主人公は自分の意思をきちんと持っていて、それを親に反対されながらも「愛の為」に貫いていく、しかも主人公が好きになった子もそれをちゃんと受け止め、戸惑いながらもそれを受け入れているところがよかったです。性別なんか関係ない!好きになっちゃったなら男だろうが女だろうがいいと思う。頑張れ!と応援したくなっちゃうような作品です。
成年誌や同人で活躍する先生の、「山田馬也」名義作品。 声優に憧れ演劇部に入部した冴えない主人公の柳原太一。 女性部員が3人だけの廃部寸前な演劇部は、実績を残し優遇されている数多くの運動部相手に、どうやってその活動を認めさせるか・・・ という、お話。
表紙で釣られた人には今さらなことだけど、「可愛らしいキャラ」と「下着露出の高さ」がウリ。 ○首のような露骨な描写はないし、ヒロインにしてもシンプルな下着が多いが、逐一アングルや演出といった見せ方がエロい。 特に要所要所でコマを大きく使って、キャラの全身像を見せるのが上手い。 演技のためといいながら破廉恥なことを(主人公に強要)したりと、バカっぽさとエロさを兼ね備えたノリも楽しい。
中々にネジの外れたキャラや演出を見せてくれるが、現時点では明確な目標もなく日常モノに終始しているため、目新しさはない。 腐要素や百合要素も垣間見えるが、もう少し引きつけるものが欲しかった。
ある意味、作品の概要がよく表れた秀逸な表紙と言えるかもしれない。 ちなみにタイトルは「caterpillar operetta」から。
笑いあり、サスペンス有り、エログロ有りの娯楽小説の見本とも言うべき物語だ。
藤堂藩の若き跡取りが、奇妙な死に方を上様の前でしてしまい、ここから話が始まり、藤堂藩を守る為に、鞠姫は、上様の33番目の息子、石五郎との婚約で逃れようとするわけだが、この石五郎が、白痴症で失語症。そのくせスケベ心だけは凄まじい男。
対する鞠姫は、美人だが言いたい事ははっきり言う行動派の姫様。
その二人に襲い掛かる伊賀忍者達。
何故伊賀忍者は彼ら二人に襲い掛かるのか?
そして彼らを助ける謎の白頭巾、白羽二重、隈取をした謎の忍者、自来也!
自来也は、何故二人を助けるのか?伊賀忍者は何故彼らを狙うのか?
そして自来也の正体は?
全編通して、話はテンポ良く進み、全く退屈しません。
また、石五郎と鞠姫の新婚初夜。石五郎と藤堂采女とのやり取りなど、笑わせるシーンも多く、そして山田風太郎作品にしては珍しく、勧善懲悪ものの、安心して読め、芝居がかった展開やキャラも楽しめる、これぞ歌舞伎級の娯楽小説です。
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