レビューは悪いですが、 なかなかファンタジーなお話でした! 永遠の少女を好きに なってしまった主人公のお話です♪
私は個人的にはピアニストもチェンバリストも日本人の演奏者についてはそれほどいい印象を持っていない(個性を余り感じない、これだ、といえるものがない)ので避ける傾向にありますが、この曽根さんのフランス組曲は当たりでした。
こじんまりして優美なフランス組曲に合っているのかもしれません。購入したらぜひ美しい5番のアルマンドを聴いてほしいです。元々とても綺麗な曲ですが、こんなにこじんまりと綺麗なバッハの曲があったのかと思うくらいレベルの高い演奏でした。
チェンバロといえばレオンハルトと思われるかもしれません。
が、曽根さんは現在現役として活躍されている方ですし、何しろ邦人なので生の演奏を聴く機会も沢山あることでしょう。そのメリットを活かさない手はないと思います。
日系2世のモニカ・ソネ(イトイカズコ)さんの少女時代〜青年時代の体験をもとに描かれています。
戦前のアメリカでの日本人の生活が分かる貴重な自伝です。
日系2世が日本とアメリカの文化をどのように捉えていたか知ることができます。
また、しばしば1世と2世の考え方の違いが出てきて非常に興味深いです。
多文化主義と同化という視点で読んでいくと、さらに奥深いものになります。
日本に住んでいると異文化との接触がなかなかないのでアイデンティティが薄いとよく言われますが、
日系2世は自分はアメリカンなのかジャパニーズなのかというアイデンティティ形成で難しい立場にありました。
2世の人々がどのような想いで青年期までを過ごしたか、考えさせられる1冊です
1曲1曲を語り聞かせるように丁寧に演奏しています。堅く学究的な演奏でも、近代的で即興的な趣向に傾いた演奏でもなく、本当にじっくりと細部まで聞き取らせてくれるきらめくような演奏です。柔らかく女性的でいくぶんロマンティックな趣きがあります。レオンハルト系列ではなく、スコット・ロス系列のゆえんかも知れませんが、そうしたことよりも、楽曲に対するこの演奏者の姿勢が反映されたすぐれた演奏と言った方がいいでしょう。全曲をじっくり堪能できます。音質は大変にすばらしく、ハープシコードの生々しさが手に取るように再現されています。ピアノでは表現できないオリジナル楽器ならではのバッハの本質を垣間見れるCDです。
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