男の子同士の友情が痺れる、武者○伝三部作の完結編「武者○伝3」の最終巻です。最後は締めに相応しく、様々なドラマが展開されます。
見所はやはり神槍丸と世和丸の最後の共闘。天宮に来てからへっぽこで、「何しにきたのオレ……」とぼやいていた神槍丸が、「オレが天宮に来た意味があった」と呟く光景には世和丸への思いが強く感じられます。
最後はおそらく自費で作った世和丸の石像を見ながら、影舞乱夢のために奮闘する神槍丸が描かれています。
また、マサキとバッキーの関係も最初に比べると大分深いものになりました。
武者になれない寂しさから、マサキにだけ涙を見せたり、また「友達なんかいらない」と云っていたバッキーが、マサキを大切なものだと云うシーンは感動ですね。
紅蒼の兄弟も、普段は喧嘩ばかりだけれど、ほんとはお互いを庇いあったり身を案じて泣いたりする関係ということが分かります。
武侍丸も鉄板丸を「相棒」と呼んだのは、この巻が初めてではないでしょうか。
他にも色々、書ききれないほど強い武者達の情が描かれていますが、まさに「武者○伝」の締めに相応しい作品といえるでしょう。
「烈伝」「番長」と比べても、個々の武者同士の絆は濃い作品と云えます。
物語は2の終わりからつながっています。破異武立闘が主人公というのが楽しいです。同時に放送されていたガンダムシードのストライクガンダムがモデルの武者も登場します。
少しストーリーの展開が早いと思いますが面白いです。
『刀が抜けない子武者』…今までのSD戦国伝や、武者○伝シリーズとはまた違った武者頑駄無です…が、『天宮』、『光の七人衆』など、ちゃんと今までの武者シリーズとつながってもいる…本当に新しい武者頑駄無です! 結構当て字が英語まじってたりもしますが…かなり面白いですよ!!
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