システム的にはコードネームパンツァーズと似ているといいますか、ウリ二つというくらい同じです。
敵戦車の鹵獲が出来、且つそれを次のステージに持ち越し可能となっており鹵獲の楽しみが大きいです。
しかしゲーム制に問題があり、それが個人の評価を落としてしまう原因に・・。
まず戦車が建物を破壊出来ないという事。
戦車は誰も入って居ない建物などには一切攻撃を受け付けてくれないのです。
敵は建物で待ち伏せしてると、誰も中に入って居ない表示になってるので建物に攻撃が出来ない上にそれが敵の視野拡大になってますので
建物後方に存在する野戦砲や待ち伏せしてる戦車に位置がバレて見えない所からガンガン撃ち込まれる羽目になります。
一度建物の前にワザとこちらの戦車を置いて敵に攻撃させれば、建物自体に赤い体力ゲージが出るので攻撃が可能になるのですが
それしか建物を攻撃する方法が無いのでゴリ押しに感じ残念に思いました。
偵察兵を使用しても建物内の敵を索敵する事は出来ないのでその状況では無意味です。
次に射程距離ですがあまりにも短いのでそこに見えてるのに撃たないというのが非常にもどかしいです。
偵察兵を使用すれば若干射程は伸びますが射程に触れていても撃たない事が多いので色々曖昧に感じます。
これはバグなのか分かりませんが、こちらが補足出来ていなくて見えてない敵を攻撃したりする場合もあります。
反応速度も良くないので敵に急接近されれば全然撃たずに一方的にダメージを食らうのでイライラしたり・・・。
前半のドイツのシナリオは面白いですが、後半の連合軍シナリオは全然つまらなくて正直要らないとさえ思いました。
ドイツ側は急かされる様なミッションはほぼ無いのですが、連合は9割が時間指定で開始早々動かないとミッション失敗になる事が多いので面倒くさいだけです。
これらの点を除けば普通に面白い物であり、初心者の方でも凄くとっつきやすいRTSだと思います。
体験版がありますので一度そちらをお試しください。
2011年のノーベル文学賞受賞者、スウェーデンの詩人(心理学者でもある)トーマス・トランストロンメル氏の唯一の邦訳詩集です。詩人の同賞受賞は16年ぶりとか。いちポエム好きとしては嬉しい出来事でした。
表題『悲しみのゴンドラ』は音楽家リストの作品名から来ているようです。トランストロンメル氏はピアノ演奏も得意としており「わたしの詩は、本来なら音楽で表現されるべきものの埋め合わせといえよう」とまで言っているそうなので、スウェーデン語の原詩の音律で作品を味わえないのが非常に惜しまれますが、邦訳でも世界観は伝わると思います。いずれアルファベットの発音だけ勉強するとかして原詩に挑むとしても何の基礎もなくいきなりでは厳しいので、やはり邦訳は参考になります。感謝です。
詩のイメージとしては、アフマートヴァとかクァジモド等の詩人たちのものと近いという印象を受けました。本作に収められている詩はすべて短編で、俳句も取り入れているというだけあり表現は簡潔です。本作の表紙は青と白ですが、トランストロンメル氏の詩ではまさに水や氷、空、海、雲、魚、そして宇宙といった、青と白のイメージをもつ言葉が多用されています。詩人の母国スウェーデンの景色がそこに表されてもいるのでしょうか。簡明な表現が作り出す不思議な透明感と緊張感は氷の山々と凍てつくような冷気、白く吐き出されて消えていく息を連想させます。
本書に収録された詩は22編。1ページあたりの文字数も少なく、すぐ一読できますので、少しでも興味のあられる方はぜひお手にとってみてください。
ノーベル賞受賞を機に、もっと同氏の詩集が日本で刊行され入手しやすくなることを祈りつつ。
エルウィン・ロンメルは非プロイセン出自ながら第一次大戦後の10万人陸軍に 留まる事を許され、第二次大戦の対フランス戦、続く北アフリカ戦役で敵味方 から「名将」と評され、最期はヒトラー暗殺未遂事件に連座され、自殺を強要 された。
その輝かしい戦歴と悲劇的な最期故に、親ナチス・親ヒトラー派の将軍であり ながら、ドイツでもまた敵であった米英でも高い評価を得ている。 ある意味、自らの死によって政治的な批判を精算したとも言える。
しかし、彼が光輝を放つシーンはつねに体制(ナチス)によってライトアップ されたものだったのも事実である。対フランス戦で念願の装甲師団長を任され たのはロンメルがヒトラーに強く懇願した結果であり、ドイツ軍最年少の元帥 になれたのもヒトラーとの個人的関係、ナチスの陸軍懐柔という性格が強い。 そしてロンメルの戦功はゲッベルス率いる宣伝省によって優れた演出が施され ニュース映像として世に流れることで国民の士気を高めた。 そしてその死ですら、ナチスは国民の士気を高めるイベントに仕立て上げてし まう。
本作のサブタイトル「国民的ヒーロー」はまさしく事実である。 しかしヒーローは自然的に発生しない。常にヒーローを演出するプロデューサ ーの存在が影にある。 ロンメルはまさに完璧にプロデュースされたヒーローだった。 不世出の名将も、ヒトラー無くしては存在しなかったのである。
第二次世界大戦に関するお奨め小説を挙げるとすれば、今まではアリステア・マクリーンの[女王陛下のユリシーズ号]、そしてD・L・ロビンズの「鼠たちの戦争」の2冊であった。 しかしこれからは本書である「砂漠の狐を狩れ」も必ず挙げるであろう。
題名のとおり、砂漠の狐と呼ばれたロンメル将軍を暗殺しようとする英軍特殊部隊の話であるが、砂漠という極限の環境の中での物語が淡々と描かれている。 主人公及びその親友以外は、殆どが実在の人物であり、また主人公が所属していたT3隊以外は、やはり実在の部隊である。 間違った軍事用語を使った小説、又は間違った翻訳の戦争小説ほど私を白けさせるものは無いが、本書は完璧と言える。 また砂漠の戦いに必要な装備が細かく描かれており、これも軍事物好きの人には堪らないであろう。
砂漠についてのロマンチシズムと、そして騎士道精神を堪能できる、文句なしに五星の評価が出来る秀逸な戦争小説である。
ロンメル元帥かっこいいです。顔のリアルさは以前出ていた1/25ミリタリーフィギュアシリーズに若干劣るような気がしますが、それでも充分な再現度です。私はフラットアルミで全面塗装し、メタルフィギュア風に仕上げてみました
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